高圧洗浄機で有名なケルヒャーから、バッテリー駆動で配線が不要なバケツ型ケルヒャーが発売されています。敷地が狭い都内戸建てやマンションで大活躍する理由とは。
ケルヒャー OC 3 Foldable の特徴
バッテリー駆動で配線不要
ケルヒャーOC 3 Foldableはリチウムイオンバッテリーで駆動するため、使用時の電源の配線が不要。充電はUSBタイプCの差込口から行い、モバイルバッテリーからでも充電可能です。2.25時間の充電で約15分使用できます。
バケツ型だからホースの接続不要
ケルヒャーOC 3 Foldable本体は容量8Lの給水タンクになっており、水道ホースの配線は不要です。電源接続も不要であるためどこにでも持ち運んで使用することが出来ます。
折り畳んでコンパクト収納
ケルヒャーOC 3 Foldableの給水タンク部は折りたたむことが出来るため、コンパクトに収納可能です。
ケルヒャー OC 3 Foldable のメリット・デメリット
持ち運び自由でベランダ掃除などに最適
ベランダに溜まった砂や埃を水で洗い流したいのに近くに蛇口が無いといったケースは割とよく遭遇します。そのほか浴室や玄関、各室の窓枠や外壁、外構など、配線の都合で従来のケルヒャー高圧洗浄機では意外と掃除しにくい場所は多々あるもの。
ケルヒャー OS 3 Foldableは電源配線もホース接続も不要で持ち運びが簡単にできるため、今までちょっと不便だった場所の掃除が一気に楽になります。
“低圧”洗浄機だから狭い敷地に最適
高圧洗浄機で一気に洗い流す快感は筆舌に尽くしがたいものがありますが、都内の戸建てやマンションなど近隣住宅が近い環境では水しぶきの飛び散りが気になってなかなか使用する機会が無いという悩みも。
ケルヒャーOC3 Foldableは吐出水量最大2L/minの”低圧”洗浄機※なので、高圧洗浄機ほど水しぶきの飛び散りを気にする必要がなく、都内戸建てやマンションなどの狭小スペースでの使い勝手に優れています。
※例として高圧洗浄機ケルヒャーK1は吐出水量最大5.5L/min
タンク容量は不足を感じることも
満充電時の駆動時間15分に対して給水タンク容量が8Lと少なく、最大噴射なら4分程度で水の補充が必要になります。そのため広範囲の掃除や洗車が目的だと容量不足を感じることも。
最大の利点である電源や水道の接続が困難な場所での”小回り”が利く掃除には充分ですが、全てにおいて万能ではない点には注意が必要です。
ケルヒャー OS 3 Foldable の使用感
※ここからは筆者の主観です。
23区内の戸建てに住む筆者はケルヒャー高圧洗浄機を一台所有していますが、隣家との距離が狭いところだと1m程度しかない住宅密集地で水しぶきの飛び散りが気になるため、購入当初こそ洗車や玄関周りの掃除に使ってみたものの次第に使わなくなってしまいました。また3階建ての住宅は2階と3階に小さなベランダがあるものの、近くに蛇口が無いため掃除はバケツに水を汲んで行っていました。
ケルヒャーOC3 Foldableは水圧が強すぎないため高圧洗浄機に比べて水しぶきが少なく(それでもMAXでぶっ放すわけにはいきませんが)、玄関まわりの掃除がかなり楽になったと感じます。ただし洗車は水量が必要なため相変わらず水道ホースで行っています。
そして一番恩恵を感じるのはベランダ掃除で、近隣の公園から飛んでくる砂やエアコン室外機周りの汚れを落とすのに毎回欠かせない活躍を見せています。
高圧洗浄の気持ちの良い水圧をイメージしていると肩透かしを食らうと思いますが、そこそこの水圧で小回りが利く掃除用途だと思えばかなり有能で、折り畳み式でなので玄関収納など手近な場所に収納しておいていつでも気軽に使える点はかなり便利だと感じています。