NVIDIA GeForce RTX4000及び3000シリーズの性能、電力効率、コスパを比較してグラフ化しました。
GeForce RTX4000&3000シリーズ性能比較グラフ
各モデルの性能データは「PassMark Software Videocard Benchmarks」を参照しています。
GeForce RTX4000&3000シリーズ電力効率比較グラフ
電力効率は先述のPassMarkベンチマークスコア(LapTopモデルを除く)を元に、各モデルの定格電力から割り出した「1Wあたりのパフォーマンス(ベンチマークスコア)」として比較しています。
あくまでイメージとしての電力効率比較としてご覧ください。
電力効率はRTX4000シリーズが総じて高く、RTX4000シリーズは省電力化の面で大幅に進化していることがわかります。
省電力化のメリット
・単一電力あたりの性能が高い
・単一性能あたりの電気代が安い
・発熱が少ない
GeForce RTX4000&3000シリーズコスパ比較グラフ
コストパフォーマンスは先述のPassMarkベンチマークスコア(LapTopモデルを除く)を元に、各モデルの実勢価格(2023年8月1日時点の最安値)から割り出した「1万円あたりのパフォーマンス(ベンチマークスコア)」として比較しています。
あくまでイメージとしてのコスパ比較としてご覧ください。
単一金額当たりのパフォーマンスでは総じてハイエンドなモデルほどコスパが悪化する傾向にあります。
またRTX3000シリーズは新モデルのRTX4000シリーズ発売による値下がりのため、比較的コスパが高くなっています。
旧モデルであるRTX3000シリーズの方が購入金額あたりのパフォーマンスは高い。
GeForce RTX4000&3000シリーズ比較からわかる判断基準
単純性能での劇的な差は少ない
性能比較では、ハイエンドモデルのTOP3に位置するRTX4090,4080,4070Tiが群を抜いて高い性能を発揮しているものの、それ以外ではRTX4000及び3000の間にはナンバリングを大きく飛び越えるような劇的な差は無いように見えます。
ただし、2025年現在では販売されるゲーミングPCのほぼすべてがRTX4000番台搭載モデルへと置き換わっています。RTX3000シリーズに関してはよほどの割引価格でない限りあえて今狙う必要性は無いでしょう。
RTX4000シリーズは電力効率&新機能で有利
RTX4000シリーズの特徴のひとつは3000シリーズから大幅に進化した電力効率です。
これによりシステム全体の電源容量が少なく抑えられるとともに、グラボから発せられる熱が抑えられることでPCのレイアウトや冷却効率の面でメリットがあります。
仮に性能が同程度のものであるとすれば、省電力化によりPC使用時の電気代を安く抑える効果や、パーツ自体の損傷や劣化を減少させる効果も期待できるため長期間使用したときのランニングコストの面で有利に働く可能性が高いと言えます。
また逆に消費電力が同程度であるとすれば、RTX4000シリーズの方がより高い性能を引き出すことが出来るということになります。
さらに本稿の比較グラフには含まれませんが、DLSS3に代表されるAI機能によるブースト効果や第3世代RTコアによるレイトレーシング性能など、新世代RTX4000シリーズでしか得られない新機能も考慮に入れればRTX4000シリーズがより有利な選択肢になります。