2022年後半のハイエンドクラス最新GPU【RTX4090,4080】発売に続き、2023年1月5日にミドルハイクラスの最新GPU【RTX4070Ti】が発売されました。
RTX4090は30万円オーバー、RTX4080は20万円オーバーと価格の面でもハイエンドっぷりを見せつけられて購入を見送った方も多いと思われますが、ミドルハイクラスとなるRTX4070Tiの販売価格は15万円前後。
いよいよ最新RTX4000シリーズの導入を現実的に考えるタイミングに来たのかも知れません。
GeForce RTX4070Ti スペック比較
RTX4070Tiは先行する4080と同じく4nm製造プロセスに進化したAda lovelaceアーキテクチャを採用する最新GeForce RTXシリーズGPUです。
製造プロセスの微細化は単一面積あたりの集積回路密度を上げると同時に、転送及び電力回路長を短縮することによる高速化、効率化、省電力化などあらゆる効果が期待できます。
前モデルとなるRTX3070Tiの発売からは2年も経っていませんが、下のスペック表でわかるとおりRTX4070Tiの性能面での進化は驚くべきものです。
RTX4080 | RTX4070Ti | RTX3070Ti | |
発売 | 2022/11 | 2023/1 | 2021/6 |
世代 | Ada lovelace | Ada lovelace | Ampere |
製造プロセス | 4nm | 4nm | 8nm |
CUDAコア数 | 第3世代 9728 | 第3世代 7680 | 第2世代 6144 |
Tensorコア | 第4世代 | 第4世代 | 第3世代 |
動作クロック | 2.21 ~2.51GHz | 2.31 ~2.61GHz | 1.58 ~1.77GHz |
メモリ | GDDR6X 16GB | GDDR6X 12GB | GDDR6X 8GB |
メモリ転送レート | 22.4Gbps | 21Gbps | 19Gbps |
メモリバス幅 | 256bit | 192bit | 256bit |
メモリバス帯域幅 | 716.8GB/s | 504GB/s | 608GB/s |
定格電力 | 320W | 285W | 290W |
RTX3070Ti比で定格電力はほぼ変わらず(むしろ若干減りつつ)、心臓部となるRTコア、Tensorコアともに新世代へ進化することで性能面での飛躍的な向上を果たしています。
各メディアで公開され始めているベンチマークを参考にするならば、ベンチマークソフト計測ではRTX3080を20%以上上回り、ゲームタイトル別のフレームレート計測では軒並みRTX3090すら上回り、タイトルによってはRTX3090Tiに並ぶ結果を叩き出しています。
RTX4070Ti 実勢価格比較
価格面では、各モデルの発売時の価格は過去数年グラボの価格が乱高下していた都合でイコール条件で比較することは難しいですが、現時点での実勢価格で見ればRTX3090が約20万円、RTX3080が約15万円に対して性能面で勝るRTX4070Tiがほぼ同等の約15万円ですから、ミドルハイクラスのグラボ購入に際しては前世代モデルの値下がりを狙う意味はもう無くなったと言えるでしょう。
それほどRTX4070Tiの性能/コスト比が優れています。
実勢価格 | |
RTX4090 | ¥288,000〜 |
RTX4080 | ¥198,000〜 |
RTX4070Ti | ¥149,000〜 |
RTX3090 | ¥195,000〜 |
RTX3080 | ¥130,000〜 |
RTX3070Ti | ¥90,000〜 |
予算10万円前後で考えるなら他モデル、もしくは今後販売予定のRTX4070(2023年内?)を待つことになりますが、予算20万円以下でグラボを選ぶならRTX4080の下はRTX4070Tiほぼ一択の状況です。
GeForce RTX4070Ti単体 及び 搭載ゲーミングPC
RTX4070Ti 単体
RTX4070Ti単体での購入は、市場価格で最安級の【¥149,800〜】で各モデルがラインナップされているドスパラが現時点でおすすめ。
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