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FIFINEのマイク【AmpliGameAM8/K669C/K658D】3本まとめて比較&レビュー

fifine AM8 K669C K658D ゲーミングデバイス

コスパで人気のFIFINE製マイク【AM8/K669C/K658D】をまとめて比較&レビューします。

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FIFINEマイクの概要比較

K669CAmpliGame AM8K658D
接続方式XLR接続
(ファンタム電源48V+-4V)
XLR接続
USB接続
※同時使用可
USB接続
タイプコンデンサーマイクダイナミックマイクダイナミックマイク
周波数範囲30Hz~20KHz50Hz~16KHz70Hz~15KHz
S/N比78dB80dB70dB
感度-43dB+-3dB-58dB+-3dB-50dB+-3dB
指向特性単一指向性単一指向性単一指向性
本体機能ミュート
マイクボリューム
ヘッドホンボリューム
ライティング制御
※すべてUSB接続時のみ有効
ミュート
マイクボリューム
ライティング制御
発売年月2023/52023/22021/9
実勢価格約6,700円約8,500円約11,900円

用語補足と解説

専門用語だらけのマイク界隈なので、マイクと紐付けてざっくりと用語解説します。さらに詳細が知りたい場合はググってください。

XLR/USB接続

マイクの接続端子を指します。

【AM8/K658D】
USB端子はPCやCS機に直接接続することが出来るため関連機材が少なく比較的お手軽&リーズナブルに導入することが出来ます。マイクプリアンプなど必要な機能をマイク本体に内蔵しており、ボリューム調整などの操作系統がマイク本体に付属している場合がほとんどです。

【AM8/K669C】
XLR端子はPCやCS機に直接接続することは出来ず、オーディオインターフェースなどを介して接続する必要があるため機材が多くトータルの導入コストも多くなりがちです。音質、性能はマイクだけでなく組み合わせる機材によって変わります。プリアンプなどの機能はオーディオインターフェースに頼るためマイク自体はシンプルです。

コンデンサーマイク/ダイナミックマイク

【K669C】
コンデンサーマイクは一般的に感度が高く、周波数特性が広くフラットなことで、より自然な音を再現できる傾向があります。

【AM8/K658D】
ダイナミックマイクは一般的に感度が低く、マイクにより近い音を拾うため周辺ノイズが乗りにくい傾向があります。

マイク感度とは…

マイク感度とは、入力した音を電気信号に変える際の電圧の大きさ(≒音の大きさ)を表します。上記の表ではK669Cが最も感度が高く、AM8が最も感度が低いということになります。
ただし感度はマイク特性の一因ではあるものの、高ければ良い、もしくは低ければ良いというものではありません。

周波数範囲とは…

マイクが拾うことが出来る周波数の最小~最大を表します。
ちなみに人間が聞き取ることが出来る周波数は20Hz~20KHzと言われています。

【K669C】
3機種の中ではもっとも周波数範囲が広く、よりナチュラルな音質を再現できます。

S/N比とは…

singal/noize比の略で、一定の音声信号に対してノイズがどの程度含まれるかを表した数値です。
数値が高い方がノイズが少なくクリーンな音になります。

【K669C/K658D】
どちらも78~80dBと高い数値でノイズが少ないマイク特性を持ってると言えます。

指向特性とは…

マイクの収音方向を指します。
単一指向性はマイクの前面のみ収音性能が高いものを指します。他には双指向性(マイクの前後の収音特性)や無指向性(360°の収音特性)などがあり、ゲーミングマイクは単一指向性のものがほとんどです。

AmpliGame AM8 レビュー

AM8【音質】

スペック上はノイズが少ないダイナミックマイクといった感じで、実際の使用感としても変なクセもなく非常に使いやすい印象です。ただし音質に関してはあくまでも「値段相応」の範囲であり、数万円レベルのハイスペックマイクとは違うことも覚えておきましょう。ゲーム実況やボイスチャットとして使用する限りは全く不足を感じさせない良品です。

AM8【特徴】

一番の特徴はXLR接続とUSB接続の両方を搭載し、且つ2系統の接続を同時に使用できることでしょう。これにより2台のPCやCS機に同時に接続して使用できます。例えば2PC配信をするときなどは、ゲーム用PCではゲーム内ボイスチャットを使用しつつ、配信用PCでは配信に乗せる音声をクリアに収録するといったことを1つのマイクで行うことが出来ます。限られた用途ではありますが、2PC配信をする方にとってはかなり魅力的な機能です。

AM8【注意点】

AM8は本体にLEDライティングやボリューム調整、ミュートなどの機能を搭載しています。ただしこれらの機能はUSB接続時のみ有効であり、XLR接続でオーディオインターフェースを介して使用するときはLEDライティング、ボリューム調整、ミュート機能は無効になることを覚えておきましょう。

K669C レビュー

K669C【音質】

コンデンサーマイクの良さである抜けの良い自然な音が再現できています。組み合わせるオーディオミキサー次第なところもありますが、マイク自体はコスパ抜群の良いマイクだと言えます。

K669C【注意点】

注意というほどでもありませんが、K669CはXLR接続なので他の2本のようなLED装飾は無く、見た目はかなり地味です。ライティングで派手に飾ったゲーミングアイテムが好きな方には見た目が物足りないかも。

K658D レビュー

K658D【音質】

K658Dは今回比べる3本の中ではちょっと古めのモデルです。そのせいかスペック上も若干物足りない印象があります。実際の音質でも他に比べて音域が狭めでノイズもわずかに乗りやすい印象でした。ただし、あくまで他のマイクと聞き比べてかろうじてわかるレベルの差であり、ゲーム実況やボイスチャットで使用するうえでは特に不足を感じることはありません。

K658D【特徴】

クッションマウントが標準装備されていて見た目が良いのが特徴です。その分価格も少し高めではありますが。

K658D【注意点】

音質の項目でも触れましたが、やはり古さから来ると思われるスペックの物足りなさには注意です。後発の優れたモデルがリリースされている今、あえてK658Dを選ぶ理由は無いかもしれません。

最後に

オーディオ機器の性能は目に見えず、評価は聴き手の主観によるところが大きくなります。そのため性能の絶対的な見極めが難しく、選び方を間違えると金額ほどの満足が得られないことも多々あります。

予算に余裕があるなら初めから限界まで高い機器を購入するのも良いのですが、そうもいかないという方はまずはコスパを重視してfifineのようなメーカーを選び、機器の特性や自分の好みが分かってから高い機器へステップアップするのも手だと思います。

安いと言ってもここでレビューしたマイクは実用的で必要十分な性能を持っています。もちろん高いものは性能も基本的に高いのですが、その違いはよほど音に敏感な人でなければ気づかないような領域になっていきます。

オーディオ機器を選ぶ際は自分が求めるレベル感がどこなのかをしっかりイメージしたほうが結果的に失敗は少なくなると思います。