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AMD Radeonの選び方 GeForce RTXとの性能/価格比較

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本稿ではAMD製GPU『Radeon』シリーズの選び方について、性能/価格比較や機能解説を交えて紹介します。

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SteamユーザーのGPUメーカーシェア

GPUシェアグラフの解説

ゲーミングPCやAI活用などでGPUの需要は伸びていますが、シェアの大半はNVIDIA GeForceが占めています。
AMD Radeonは全体の約10%程度のシェアで推移していましたが、2025年2月ではついに10%を割り込みました。

2025年2月といえばNVIDIAからは最新RTX5000シリーズがリリースされた時期に重なり、また世界的なビッグタイトル「MonsterHunterWilds」の発売時期でもあります。MonsterHunterWildsはPCの要求スペックが非常に高くGPUやPC自体の買い替えが一定程度進むものと見られることから、シェアの変動にも影響がありそうです。

価格を抑えたRX9070(XT)に要注目

なお2025年3月時点での状況で言えばNVIDIA GeForce 最新RTX5000シリーズは売行きが好調であるものの、在庫不足&価格高騰でなかなか手に入らない状況。

このタイミングで3月7日にリリースされたAMD Radeonの最新モデル『RX9070(XT)』はNVIDIAに比べて低めの価格設定であることが功を奏してかなり好調なスタートダッシュを切ったようです。3月の販売シェアではかなりの数字を叩き出している模様で、今後の在庫状況によってはAMD Radeonが大きくシェアを伸ばす可能性もありそうです。

性能的にはRTX5070~5070Tiのライバルとなるミドルハイスペックに位置するため、購入を検討しているのに在庫状況が…というユーザーはRX9070(XT)も候補に入れてみても良いかも知れません。

MonsterHunterWildsのベンチマーク結果ではRTX5070Tiを上回るスコアを叩き出しているという報告も数多く見受けられます。
PC Watch『新GPU「Radeon RX 9070 XT」が3月7日発売。一足早くRDNA 4のお手並み拝見』

Radeon RX vs GeForce RTX 性能比較

グラフはAMD Radeon RX7000シリーズ、RX9000シリーズ、NVIDIA GeForce RTX4000シリーズ、5000シリーズのPASSMARKベンチマーク比較です。

グラフがRXシリーズ

Radeonはエントリー~ミドルハイスペックまでに絞り込み

最新のRX9070(XT)はミドルハイスペック帯のGPUで、前世代RX7700(XT)の後継モデルです。

7000シリーズまでは7900系のハイエンドモデルも展開していましたが、最新9000シリーズからはエントリー~ミドルハイのスペック帯に絞って展開される模様。そのためグラフからもわかるように、ハイスペック帯はほぼNVIDIA GeForce RTXシリーズの独壇場となっています。

RX9070(XT)は同じくミドルハイクラスのRTX4070(Ti/SUPER)、RTX5070(Ti)が対抗馬となる想定です。

AMD Radeonの型番命名規則は7000シリーズと9000シリーズの間で大きく変更されました。
7000シリーズでは1桁目が「世代」、2桁目が「性能」。
例えばRX7900は第7世代9(ハイエンド)クラス
9000シリーズからは1桁目が「世代」、3桁目が「性能」。
例えばRX9070は第9世代7(ミドルハイ)クラス

性能差はグラフほど無い?

ここで取り上げたグラフは「PASSMARK」で公表されているベンチマーク結果ですが、各誌各サイトのゲームタイトル別ベンチマークなどを見る限りではRX9070(XT)とRTX5070(Ti)の性能差はそこまで大きくは開かない模様。

NVIDIAが搭載する『DLSS』に対してAMDは『FSR』を搭載することでアップスケーリングなどの高解像度機能を実現しており、両者の機能には当然ながら若干の違いがあります。この採用技術の違いがゲームタイトルや作業アプリによる性能の違いとして表出するためベンチマーク環境によって結果はバラツキますが、両者ともミドルハイスペックに位置するGPU性能の差という点では大きな違いはないと言い切っても問題ないでしょう。

各機能の違いについては↓の記事をご覧ください。

Radeon RX vs GeForce RTX 価格比較

最新RX9070(XT)とRTX5070(Ti)の発売時価格を比較してみます。

GPUモデル名発売時価格
Radeon RX9070XT約113,000円(玄人志向)
Radeon RX9070約104,000円(玄人志向)
GeForce RTX5070Ti約149,000円(Palit)
GeForce RTX5070約109,000円(Palit)
※価格はおよそ最安値に近いモデルをピックアップ

価格はあくまで発売時、さらに最安値モデルと思われるものをピックアップしています。ただし記事執筆時点(2025年3月)でRTX5070(Ti)及びRX9070(XT)ともに在庫が枯渇気味で、最安モデルを探して買うことはかなり難しい状況です。

性能/価格比ではRadeon RX9070(XT)がRTX5070(Ti)を上回っており、中でもRX9070XTは上位モデルでありながらRX9070との価格差が僅かなことから『買うならRX9070XT一択』とも言える高評価の声が多数聞こえてくる状況です。

また両社が展開するGPU各モデルの一般論に話を戻せば、AMD RadeonはNVIDIA GeForceに比べて比較的コスパに優れ、NVIDIA GeForceはシェアの大きさと絶対性能で優れているということが言えるでしょう。RX9000シリーズはまだエントリーモデルが出そろっていない状況ではありますが、おそらくこの線は外してこないだろうと思われます。

Radeonを買う理由と買わない理由

販売シェアならNVIDIA GeForce RTX

販売シェアの大きさがGPU性能に直結するわけではありませんが、ゲーム開発側の視点でみれば当然ながらシェアの大きいNVIDIA GeForce RTXに合わせて開発を進めるという判断はされているでしょう。そしてこの場合、両社各機能におけるゲームタイトルの最適化の優先順などには多少の影響を与える可能性があります。

販売シェアだけで判断するなら、あえてシェアの少ないAMD Radeonを選ぶ理由はほぼありません。

性能差はメーカーではなくモデル間で比較

性能差に関して言えば、重視すべきはNVIDIA vs AMDというよりは各モデル間での性能差になるでしょう。

例えば、RTX5070(Ti)及びRX9070(XT)に関して言えばどちらもミドルハイスペック帯に位置するGPUで、ゲーミング性能で言えばフルHD~2K解像度での高フレームレート出力によるゲームプレイが主なターゲットになります。購入目的がこれに合致している限り「どちらがより優れている」ということはほとんど無く、後は性能以外の要素で選ぶことになります。

なおハイスペック~ハイエンドクラスのGPUが欲しい場合に限り、選択肢はNVIDIA GeForce RTXシリーズに限られます。

在庫/価格状況ではAMD Radeon RX

最近はゲーム用途だけではなくAI需要も高まっている状況で、GPUの在庫枯渇状況はもうしばらく続くのではないかと予測する声も多くあります。特に販売開始から間もないRTX5000シリーズ及びRX9000シリーズに関してはなかなか厳しい状況が続くでしょう。

その中ではシェアの小ささ=人気のなさからAMD Radeon RX9000シリーズの方が在庫面で比較的入手しやすいかも知れません。またGPU全体が品薄状態で実勢価格が釣り上がる傾向にあるため、少しでも買いやすいコスパ重視で選ぶ場合もAMD Radeonが選択肢に入るでしょう。

なお1世代前のRTX4000シリーズ及びRX7000シリーズは普通に買える状況。さらに言えばゲーミング用途に於いての世代間の性能差は上図のグラフでもわかるように正直そんなに無いので、在庫状況の改善を待てない場合は1世代前のモデルを候補に入れることもかなりアリな選択肢だと思います。