ゲーミングPC『ZEFT』はパソコンショップSEVENが展開するゲーミングPCブランドです。2025年現在、他のBTOショップとは一線を画す特徴的なブランドとして徐々に注目を集めています。
パソコンショップSEVENとは
ゲーミングPC『ZEFT』を展開する「パソコンショップSEVEN」は2003年創業の秋葉原のBTOパソコン専門店。(販売事業者の株式会社セブンアールジャパンは2006年設立)
年間1万台強のオーダーメイドPCを製造・出荷しており、全てのパーツを細かくフルカスタマイズできる出来る体制を整えるパソコンプロショップです。
ゲーミングPC『ZEFT』の特徴
ゲーミングPCブランド『ZEFT』は定番スペックからハイエンド、低価格モデルまで幅広くラインナップしているだけでなく、どのパーツでもカスタマイズできる『フルカスタマイズBTOパソコン』をウリにしています。
さらに安心の日本国内製造&サポートに加え、カスタマイズできる全パーツを相性チェック済みとのこと。
手間もコストもスキルも必要なので一般的なBTOショップでは避けて通るところをガンガン踏み込んでブランドの強みにしていくスタイルは、ベテランスタッフの豊富な知識量と高い技術力に支えられないと出来ない芸当だと思います。
圧倒的な選択肢のフルカスタマイズ
例としてゲーミングPCの見た目を決定づける「PCケース」を中心にカスタマイズパーツを見てみます。
カスタマイズ例:ZEFT Z44FF

- AMD Ryzen™ 7 7700 プロセッサ
- GeForce RTX™ 4060
- 32GB DDR5メモリ DDR5-5600
- ミドルタワー Antec P20C
- 1TB SSD NVMe Gen.4対応 WD製
- DVDスーパーマルチドライブ
- 650W 電源ユニット 80Plus Bronze認証
- 水冷クーラー CoolerMaster製
- 有線LAN 2.5ギガビットLAN
- 無線LAN Wi-Fi 6E / Bluetooth 5
- Windows11 Home プレインストール
『ZEFT Z44FF』はRTX4060にRyzen7 7700を組み合わせたミドルスペックゲーミングPC。エントリー~中級ゲーマーまでカバーする絶対性能よりもコストと性能のバランスを重視した構成です。
PCケースは前面メッシュパネル&サイドクリアパネルのAntec製ケース。クリアパネルからはLEDライティング付きのCoolMaster製水冷CPUクーラー&天面3連ファンにLEDライティング付きの背面ケースファンを盛り込んだ魅せるパーツ選定。さらに前面メッシュパネルの中に仕込まれた3連フロントケースファンも合わせると冷却性能はミドルスペックとは思えない強力さで、1ランク上のスペックでも余裕で冷やせる豪華装備です。
で、現状ですでに充分カッコイイんですが、折角なのでさらに自分好みのPCケースを探してみます。
ついでに言うと、ぶっちゃけ「DVDスーパーマルチドライブ」と「無線LAN」は必要ないので、カスタマイズのついでに取っ払って安くなるかも見てみましょうか。
カスタマイズ例:PCケース
公式サイトで『カスタマイズ・お見積り』ボタンをクリック。
カスタマイズ画面をパッと見ただけでカスタマイズ可能な項目数が多すぎて頭がおかしいということに気が付くと思いますが、その中でPCケースは28種類もの選択肢がありますwww
他にもマザーボードやらCPUファンやら電源ユニットやらメモリやら…。ページを見るだけで普通のBTOショップとの違いがわかると思います。
以下、PCケースカスタマイズの一例。
![]() | 標準) Antec P20C | ![]() | シックでモダン Fractal North |
![]() | シンプル&静音仕様 CoolerMaster Silencio S600 | ![]() | THE・ゲーミングPC ASUS TUF Gaming GT502 Black |
![]() | 流行の白&ピラーレス NZXT H6 Flow White | ![]() | もはや圧すら感じる… ASUS ROG Hyperion GR701 |
こんな感じで28種類もPCケースが並んでいますwww
かなり悩みましたが、ここは筆者の個人的な好みということで木製パネルが印象的な「Fractal North」を選択。カスタマイズ価格は+18,400円。
カスタマイズ例:不要パーツ
「DVDスーパーマルチドライブ」はもう使うことが無い。そしてゲーミングPCは安定接続のために有線LANが基本なので「無線LAN」も要らない。
さらにはケースにクリアパネルが無いのでLEDライティング付きのCPUクーラーは別のものに換装。背面ケースファンは元のケースに標準搭載でしたが、Fractal Northにも標準搭載のファンがあるのでそのままでOK。ということでカスタマイズ項目を探してみます。
【DVDスーパーマルチドライブ】-1,500円
『光学ドライブ無し』の項目がありました。これでちょっと節約。
【無線LAN】±0円
この無線LANは追加ボードではなくてマザーボードに標準装備されたWifi機能なので、一応Wifi非搭載のマザーボードを探すも候補は無し。最近はゲーミングPCにもWifiを搭載することが多いのでしょうか?
【CPUクーラー】-5,530円
Ryzen7 7700なら空冷でも問題なく冷やせるので、空冷CPUファンで人気の高い「SCYTHE(サイズ) 虎徹 MARK3」に変更。ここも節約成功。
カスタマイズ結果と感想
いろいろ悩んだ結果、PCケースとその他パーツを変更して差額は+11,370円でした。自由にカスタマイズを楽しめて、ほぼ完ぺきに自分好みのPCが手に入るのは素晴らしいですね。
BTO=Build to Orderといいつつもメーカーやブランドによってある程度見た目が決まっている場合がほとんどなので、ZEFTの『フルカスタマイズ』戦略は「PC好きだけど自作はしないユーザー」にとってかなり強い味方になると思います。
なお、「PCに詳しくないのでカスタマイズに自信がない」という方でも、標準構成モデルの時点でかなり様々な見た目やスペックのPCが取り揃えられているので安心して探してみてください。
ブランド専用デザインで他人と被ることなく、自作できなくても多数の市販のPCケースから好きに選べる感覚はかなり新しいと思います。
ゲーミングPC『ZEFT』の品質と価格
ゲーミングPCの品質は大きく『スペック』と『耐久性/信頼性』に別れます。
スペック面では基本的に品質=性能なので、正直に言えば同じパーツならどこのショップで買っても同じです。
で、ショップによって分かれるのが『耐久性/信頼性』。具体的に何が違うかといえば『パーツ選定』と『組込精度』です。
パーツ選定については例えば
・電源ユニットは必要容量よりもちょっと大きめを選ぶと相対的な負荷が低減して長持ちする。
・CPUグリスは熱伝導効率の高いものを使用してピーク温度を1~2℃下げてあげる。
・冷却ファンはちょっと良いものを使って静音性と冷却性をアップさせる。
といった“パッと見ではわからない違い”にこだわることでPCの耐久性が変わってきます。
もちろん最安パーツだけで組んでも粗悪品でない限りはちゃんと規格や基準をクリアしたものなので、性能や用途、耐久性に何ら問題はありません。業界最安値で勝負する大手BTOショップなどは当然こういうところでコストを削ることで買いやすい価格でユーザーにPCを提供する事が出来ます。
で『ZEFT』はというと、カスタマイズの例で挙げた『Z44FF』を見る限りでも細かい性能や耐久性に結構こだわってパーツを選んでいることがわかります。当然その分コストはかかるので、スペック面で一番影響が大きいCPU/GPUの構成が同じでも大手BTOよりはPC全体でみるとちょっと高めの価格設定になっています。
さらに「フルカスタマイズ」は幅広いパーツ知識が無いと実現できないサービスで、大手の流れ作業とは違うベテランスタッフの技術の高さが『組込精度』にも反映されていると考えて良さそうです。
コストの差額は『プロショップならではのパーツ選定』と『スタッフの技術の高さ』。
これが理解できるユーザーにとってはZEFTの価格設定は妥当、もしくは良心的にも見えるんじゃないでしょうか。
ゲーミングPC『ZEFT』のサービス
サービス自体はオーソドックスな構成で、某大手BTOのような24時間電話対応などのカスタマーサービス体制は無いようです。(もちろん営業時間内の問い合わせは可能です。)
納期は直近の実績としては1.4営業日の出荷となっているようですが、カスタマイズの項目が多ければ当然納期は遅くなります。急ぎの場合はなるべく標準モデルの状態で購入する方が良いでしょう。なお有償の納期短縮オプションもあるのでどうしてもという場合は検討してみてください。
実店舗は秋葉原
パソコンショップSEVENは秋葉原に実店舗があるので、関東近郊の「何かあったときに店舗に行けるユーザー」の方がアフターフォロー含めて買いやすいかも知れませんね。
遠方の場合は初期不良や不具合などがあった場合『センドバック保証』(店舗あてに送付して対応)に頼ることになります。