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自作パソコンとBTOパソコン 結局どっちが安い?

仕事にゲームに、パソコンをなるべく安く買いたい。
じゃあどこで買うのが一番安い?

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パソコン購入の代表的な4パターン

パソコンを購入しようとした時、主な購入先は4つ。
『メーカー製パソコン』『BTOパソコン』『自作パソコン』『Apple』です。

それぞれの特色は以下。

メーカー製パソコン

家電系のメーカーが製造販売するパソコンです。
NECや富士通、SONYなど日本メーカーのパソコンが名を連ねます。
そして、メーカー製パソコンはコスパが非常に悪いことでも有名です。
超低スペック&絶対に使わないソフトがプリインストールされていて、無駄な販管費が上乗せされまくってアホみたいな価格設定で売られています。
有名家電量販店で売られているのを見かけますが、パソコンに少しでも詳しい人なら絶対に買わない選択肢です。

BTOパソコン

BTOはBuild to Orderの略。
ユーザーが必要とするスペックに応じてパーツ構成をオーダー出来るタイプのパソコンを販売する業態で、ショップ単位でカスタム販売されていることからメーカー製パソコンに対して『ショップ製パソコン』とも呼ばれます。
秋葉原に店を構えるようなパソコンのプロショップ系列が多く、店舗販売のほかオンラインショップも充実しています。
必要最小且つ最適構成のパーツをプロが選定~組み立てて販売するため価格が抑えられ、スペックあたりのコスパが高いのが特徴です。
なおオーダーだけではなくショップがおすすめする完成品パソコンのラインナップも充実しているため初心者でも安心して購入することが出来ます。

自作パソコン

パソコンを構成する必要パーツをユーザーが自分で選定して購入、組み上げることを自作パソコンと呼びます。
組み立てを自分で行うため工賃がかからず、パーツ代の合計=パソコン代となるため購入費用を最も安く抑えられる方法であると言えます。
自作と言ってもパーツは全て統一規格を元に作られているため、ハンダ付けなどの作業は全く必要ありません。
求めるスペックに応じて必要パーツを選定する知識があれば、組み立てはプラスドライバー1本で完結します。

Apple製パソコン

iPhone大好き日本人に大人気なのがApple製パソコンです。
先に上げた選択肢との大きな違いはOSで、Apple専用OSである『iOS』で動きます。
クリエイター系に根強い人気を誇るほか、Appleを脳死でかっこいいと思っている情弱層にも謎の支持を受け続けています。
ただし注意点として、一般企業で使用されるOSも、ゲーム対応OSも、基本的にはWindowsが圧倒的シェアを持っています。
iOSをベースにしている企業はアート色が強いデザイン系とか音楽系の事業所くらいでしょう。
ファッション感覚でApple製パソコンを望む方も多くいらっしゃいますが、ゲーマー目線で考えればパソコンはWindowsを選んだほうが汎用性も使い勝手も勝っています。

パソコンを安く賢く買える選択肢は?

先に挙げた4パターンのうち、メーカー製パソコンは問答無用で除外、Apple製パソコンも一部特定の方々以外は除外して考えましょう。

で、残る選択肢は『BTO』と『自作』です。

実際のコスト比較の前に一般的な認識で言えば、BTOは少ないとはいえ人件費や販管費が乗っている分同じスペックであれば自作よりも割高です。
が、ここ数年はゲーミングPCブームによる販売数増でBTOの薄利多売の営業モデルが定着してきたこともあり、正直自作PCとほぼ変わらない価格レベルまでBTOパソコンの価格がこなれて来ているという印象です。

BTOパソコンと自作パソコン 価格比較

多少強引な比較になりますが、BTOパソコンの1例を自作で組んだ場合のコストと比較してみます。
例に挙げるのはゲーミングPCとして最も需要が多いであろう15万円前後の入門~ミドルスペックに位置するモデルで、ドスパラの自社おすすめランキングでも2位に入る売れ筋構成の『GALLERIA RM5C-R36』です。

【BTO】GALLERIA RM5C-R36 製品仕様

OSWindows11 Home 64bit
CPUインテル Core i5-12400 (2.5GHz-4.4GHz/6コア/12スレッド)
CPUファン静音パックまんぞくコース
CPUグリスノーマルグリス
グラフィックスNVIDIA GeForce RTX 3060 12GB GDDR6
電源650W 静音電源 (80PLUS BRONZE)
メモリ16GB DDR4 SDRAM(PC4-25600/8GBx2/2チャネル)
SSD500GB NVMe SSD
ケースガレリア専用 SKMケース (MicroATX) 
リアケースファン14cm 静音FAN
マザーボードインテル B660 チップセット マイクロATXマザーボード
PCIe 4.0 x16 ×1 /PCIe 3.0 x16 ×1 / PCIe 3.0 x1 ×1
DDR4対応メモリスロット ×4(最大128GB)
SATA 6GB ×4 / M.2 slot ×2 (PCIe 4.0 x4 ×2)
価格174,980(税込)
価格、構成は2022年6月時点

【自作】同等スペックのPCを市販パーツで組んだ例

GALLERIA RM5C-R36と全く同じパーツ構成は不可能(一部詳細不明なパーツやドスパラ専売パーツを含む)なので、おおよそ同等のスペックとなるようにパーツを選定します。
また、価格は全てAmazon(2022年6月時点)での販売価格とします。
同等スペックのパーツで複数のモデルが存在する場合は『ある程度信頼のあるメーカーでなるべく安いモデル』という独自基準で選定します。

OSWindows11 Home 日本語版¥18,743
CPUインテル Core i5-12400¥28,480
CPUファンオウルテック Silent Cooler¥3,918
CPUグリスARCTIC MX-4¥1,168
グラフィックスASUS DUAL-RTX3060-O12G-V2¥57,374
電源玄人志向 KRPW-BK650W/85+¥7,100
メモリKLEVV PC4-25600 8GB x 2枚¥7,170
SSDCrucial P1シリーズ 500GB NVMe¥5,999
ケースLIANLI LANCOOL 205M WHITE¥8,667
ケースファン※PCケースにフロント12cm×1 リア12cm×1付属
マザーボードASUS PRIME B660M-A D4¥17,083
合計¥155,702
各パーツ詳細はパーツ名リンクからAmazonサイトで確認

価格だけなら自作パソコンが最も安い

比較の結果、同様のスペックでは約2万円弱、自作パソコンの方が安く購入できるという結果になりました。

ただし、各パーツの詳細スペックまで統一できているわけではないためあくまで参考比較となります。

価格以外のメリット・デメリットも

価格だけの単純比較では自作パソコンに軍配が上がりましたが、ではすべての人に自作を進めるかと言えばそうではありません。

主に自作のメリットはトータルコストの安さにありますが、BTOパソコンは

  • 組立の手間がかからない
  • 不具合があった場合に保障やサポートを受けられる

といった安心感が得られる点にあります。
(自作の場合は基本的にすべて自己責任です。)

なお、BTOパソコンも基本的には市販パーツの組み立て完成品であるため、必要に応じてパーツを組み替えてスペックアップを図るなどのカスタム性は自作パソコンと変わりません。
(メーカー製やApple製は独自基準のパーツが多くカスタム性はかなり低い)

PCのパーツ選定や組立にある程度知識がある方は初めから自作で構いませんが、PC初心者やこれから組立知識を覚えたいという方はまずBTOパソコンを購入し、メモリ増設やグラフィックボード交換などのカスタムを必要に応じて徐々に経験していく、という方法がおすすめです。