イヤホン・ヘッドホン専門店の「e☆イヤホン」の2023年販売ランキングでゲーミング部門売上金額&売上数量ともに堂々1位に輝いたFPS特化チューニングの『CrazyRaccoon EarphoneFPS』。ここではこの人気モデルと、原型になった名機について解説します。
CrazyRaccoon EarphoneFPS
ドライバー構成 | ハイブリッド型(Φ10mmドライバ+VST-R) |
インピーダンス | 22Ω |
音圧感度 | 108db/mw |
再生周波数帯域 | 20Hz~40kHz |
ケーブル仕様 | ・1.6m / 1.9m ・OFC ・Φ3.5mmプラグ ・マイク付き |
型式 | カナル型 |
付属品 | ・イヤーピース(AET07 S,M-,M,L) ・変換ケーブル ・保証書 |
2023年ランキングで1位に輝き2024年も高い人気を維持しているCrazyRaccoon EarphoneFPSはゲーム用途を主眼において調整された有線イヤホンです。その名の通り、プロゲーミングチーム『CrazyRaccoon』に所属するプロゲーマー、ストリーマーが音質の監修を行ったFPSに最適なイヤホンです。
ケーブル長はすこし長めの1.6/1.9m。PC直挿しでも長さが足りるように、また使用時に姿勢の自由度がある程度確保されるように工夫されています。プラグは4極ミニプラグで、他にPC用の変換ケーブルも付属。なおマイク音質はオマケ程度。
ヘッドホンでも無線でもない理由
ヘッドホンのメリットは耳を覆う広い音場の形成と密閉感による没入効果が挙げられますが、イヤホンは軽い装着感によって長時間プレイが可能になるという大きなメリットがあります。イヤホンの性能的な進化も目覚ましく、最高性能ではヘッドホンに及ばないまでもゲーム用途における音圧や再現性、音の定位感などもヘッドホンに比べて遜色ないレベルまで近づいてきています。
また遅延が許されないFPSゲームにおいては未だ無線イヤホン・ヘッドホンの僅かな遅延が忌避される傾向にあり、バッテリー残量も遅延も気にせず長時間プレイに集中することができる有線接続のイヤホン・ヘッドホンが主流です。
製造メーカーはO2aid
CrazyRaccoonとe☆イヤホンのコラボによって生まれたCrazyRaccoon EarphoneFPSのコードには「intime」の文字が刻まれています。
このintime(アンティームと読みます)、実はO2aid(オーツェード)という日本企業が展開する国産高品質イヤホンブランドなんです。そしてCrazyRaccoon EarphoneFPSに使われる積層型セラミックツイーター「VST-R」という技術も、オーツェードの商標登録「VST」技術によって支えられています。
O2aidは「低価格・高品質な製品で本物のハイレゾサウンドを若い人に届けたい。(要約)」というコンセプトを掲げる日本のオーディオメーカーです。
intimeの名機「碧(SORA)-Light」もe☆イヤホンで販売中
CrazyRaccoon EarphoneFPSの元となったであろうintimeの名機が『碧(SORA)-Light【2019Edition】』です。
(※販売サイトで明言はされていませんが、見た目&スペックがほぼ一緒。)
ドライバー構成 | ハイブリッド型(Φ10mmドライバ+VST) |
インピーダンス | 22Ω |
音圧感度 | 102db/mw |
再生周波数帯域 | 20Hz~40kHz |
ケーブル仕様 | Φ3.5mmステレオプラグ(無酸素銅) ※マイクは付属していません |
型式 | ハイレゾ対応カナル型イヤホン |
付属品 | ・イヤーピース(AET07 S,M-,M,L) ・取り扱い説明書 |
碧-Lightは5,000円を切る低価格ながらハイレゾ対応の優れた音質を持ち、販売当初からマニアの耳を唸らせてきた名機として(一部で)知られています。ハイエンドなオーディオ機器といえば「海外製で高価格」という常識を打ち破る素晴らしい国産プロダクトだと感じて筆者も長年愛用しています。(が、いまいちブレイクしないのはネーミングセンスが微妙だからでしょうか…。)
音質はどちらも中低域厚めのクリアサウンド
「CrazyRaccoon EarphoneFPS」も「碧(SORA)-Light」も、どちらも傾向としては中〜低音が若干厚め&中域解像度が高いクリアサウンドが特徴で、変なクセも無いのでゲームに限らず音楽でも動画視聴でもおすすめです。
そのうえで、プロゲーマーによるFPS用チューニングが施された「CrazyRaccoon EarphoneFPS」が8,580円(税込)。
おそらく原型になったであろう「碧(SORA)-Light」が4,683円(税込)。
どちらを選んでも価格に見合わない高品質なので、あとは用途と好みと予算の問題でしょうか。
なおe☆イヤホンの実店舗であれば視聴も可能なので、不安な方は聴き比べて判断することも可能です。