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究極のゲーミングCPU『AMD Ryzen7000X3D』はオーバースペック過ぎて夢しかない

2023年3月、AMDの最新CPU “Ryzen7000″シリーズに “AMD 3D V-Cache”テクノロジーを搭載した「X3D」モデルがラインナップされました。

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Ryzen9 7950X3DとRyzen9 7900X3Dの2モデルを追加

3月3日に新登場したのはAMD 3D V-Cacheテクノロジーを搭載した2モデル『Ryzen9 7950X3D』および『Ryzen9 7900X3D』の2モデル。
同時にスペックが公開されていた『Ryzen7 7800X3D』は後日の発売となるようです。

Ryzen7000X3D基本スペック

Ryzen7000シリーズX3Dの3モデル『Ryzen9 7950X3D/Ryzen9 7900X3D/Ryzen7 7800X3D』と、比較対象としてRyzen5000シリーズから唯一のX3Dモデルである『Ryzen7 5800X3D』の基本スペックです。

Ryzen9 7950X3DRyzen9 7900X3DRyzen7 7800X3DRyzen7 5800X3D
アーキテクチャZen4
TSMC 5nm FinFET
Zen4
TSMC 5nm FinFET
Zen4
TSMC 5nm FinFET
Zen3
TSMC 7nm FinFET
コア数161288
スレッド数32241616
基本クロック4.2GHz4.4GHz4.2GHz3.4GHz
最大クロック5.7GHz5.6GHz5.0GHz4.5GHz
L1キャッシュ1MB768KB523KB512KB
L2キャッシュ16MB12MB8MB4MB
L3キャッシュ128MB128MB96MB96MB
TDP120W120W120W105W
対応ソケットAM5AM5AM5AM4
最大温度89℃89℃89℃90℃
PCIeバージョン5.05.05.04.0
対応メモリDDR5DDR5DDR5DDR4
搭載グラフィックRadeon™ GraphicsRadeon™ GraphicsRadeon™ Graphics
発売時期2023年3月2023年3月???2022年4月
発売時価格¥111,800¥95,800¥—¥65,300
現在価格約¥48,980
現在価格は2023年3月時点での確認できた最安値

Ryzen7 5800X3DはRyzen5000シリーズから唯一のAMD 3D V-Cacheテクノロジーを搭載したX3Dモデルで、そのゲーミング性能は発売当時のIntelフラッグシップモデルであるCore i9-12900Kと同等もしくはそれ以上というベンチマークを叩き出して話題になり、2023年現在でもAM4環境で使用できる唯一のX3Dモデルとして高い人気を誇っています。

[nlink url=”https://bacchigames.club/gadjet/5800x3dbench.html”]

Ryzen7000シリーズは2022年9月に発売されたZen4アーキテクチャ採用の最新シリーズで、対応プラットフォームを永くAMD製CPUを支えたAM4からAM5に変更し、PCIe5.0、DDR5メモリなど新世代規格に対応しました。

さらに今回発売されたRyzen7000X3Dシリーズは、Ryzen7 5800X3Dでその実力を証明したAMD 3D V-Cacheテクノロジーによってキャッシュメモリを爆増し、ゲーミング性能を飛躍的に高めた“究極のゲーミングCPU”を謳い、ライバルとなるIntelのフラッグシップモデルCore i9-13900Kと比較しても高いゲーミング性能を発揮するものとされています。

キャッシュメモリとは
メインメモリよりも高速なメモリ。
【L1】→【L2】→【L3】→【メインメモリ】の順で参照されるため、AMD 3D V-CacheによってL3キャッシュが増えたことで演算時のメインメモリの参照回数が減り、その分トータルの処理が高速化される。
主にゲーミング性能に於いて高い効果を発揮する。

AMD 3D V-Cache搭載モデルと非搭載モデルの違い

Ryzen9 7950X3DはAMD 3D V-Cache非搭載のRyzen9 7950Xと比較すると以下のような違いがあります。

Ryzen9 7950X3DRyzen9 7950X
アーキテクチャZen4
TSMC 5nm FinFET
Zen4
TSMC 5nm FinFET
コア数1616
スレッド数3232
基本クロック4.2GHz4.5GHz
最大クロック5.7GHz5.7GHz
L1キャッシュ1MB1MB
L2キャッシュ16MB16MB
L3キャッシュ128MB64MB
TDP120W170W
対応ソケットAM5AM5
最大温度89℃95℃
PCIeバージョン5.05.0
対応メモリDDR5DDR5
搭載グラフィックRadeon™ GraphicsRadeon™ Graphics
発売時期2023年3月2022年9月
発売時価格¥111,800¥117,800
現在価格約¥81,000
現在価格は2023年3月時点での確認できた最安値

Ryzen7000X3Dは非X3Dモデルと比較すると、基本クロックと消費電力を抑え、最大温度を低めに設定されていることがわかります。
用途を限定しない単純なCPU性能としては非X3DであるRyzen9 7950Xの方が高く、Ryzen9 7950X3Dはキャッシュメモリの効果を最大化できる用途に関しては7950Xよりも高い性能を発揮できるという“性能特化CPU”と言っていいでしょう。

さらに言えばキャッシュメモリはゲーミング性能の向上に大きく効果を発揮することから、“ゲーミング性能特化CPU”であると言えます。
実際、公開され始めている各種ベンチマーク結果を見る限りではゲーミング性能に於いてRyzen9 7950XやCore i9-13900Kを上回る結果を叩き出しています。

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Ryzen7 7800X3Dの発売日

すでに基本スペックが公開されているRyzen7 7800X3Dですが、その発売日は海外で2023年4月6日を予定しています。
国内発売は未定ですが、7950X3D/7900X3Dが海外2月28日→国内3月3日となったことを考えれば、Ryzen7 7800X3Dの国内発売は4月初旬~中旬あたりになるものと予測できます。

Ryzen7 7800X3Dの価格は海外では$449であることから、国内価格は7万円を少し上回るくらいに設定されるものと思われます。

Ryzen7000X3D導入はAM5環境と同時に検討を

Ryzen7000シリーズ同様、Ryzen7000X3Dシリーズも対応プラットフォームがAM5となります。
メモリ規格もDDR5となるため、AM4環境からの乗り換えコストはそれなりに高くなりがち

マザーボードやメモリも含めて新規でAM5環境を構成する場合やRyzen7000(X3D)シリーズを搭載したゲーミングPCを新調する場合は問題ありませんが、AM4環境を現時点で運用していてコストを抑えてX3Dモデルの導入を考えている場合は、1世代前となるRyzen7 5800X3Dも検討に含めてもいいでしょう。
性能的には2023年現在のゲーミングシーンにおいて求められるスペックは余裕で満たしていますし、乗り換えにかかるコストは基本的にCPUのみとなります。

Ryzen7 5800X3D ベンチマークと特徴

ただし、周辺パーツも含めた場合は今後の転用用途などを考えると新規格対応のAM5環境で揃えた方が使用期間を長く持てるので、乗り換えにかかる総コスト、想定する使用期間を天秤にかけて検討してみましょう。

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