いよいよRTX4000シリーズの発売を2022後半(という噂)に控えた中、RTX3000シリーズは後継モデル発売前の在庫整理のためか、引き続き値下がりの動きを見せています。
本稿では例として、グラボ界隈で最安値帯のシリーズを展開する『Palit製グラフィックボード(ドスパラweb専売モデル)』の価格推移をグラフにまとめました。
Palitに限らずどのメーカーのグラボも同じように値下がりの動きを見せているため、買い時の参考にしてみてください。
Palitとは
台湾に社を構え創業30年の歴史を持つビデオカードメーカー。
日本国内ではドスパラが15年間に渡り販売代理店を務めている。
Palit製グラフィックボード主要モデル価格推移
Palit製グラフィックボードの主要モデル(RTX3080Ti~RTX3050)の価格推移を2021年10月~2022年9月の期間でまとめたグラフが以下。
ご覧のように、すべてのモデルに共通して2021年の年明け以降値下がりを続けていることがわかります。
価格を下げている要因は、もともとのグラボ高騰理由であった仮想通貨マイニングブームが下火になったことと、後継モデルであるRTX4000シリーズが2022年の年末に向けて販売開始となることが挙げられます。
もっとも値下がり幅の大きいRTX3080Tiでは、ピーク時の¥195,000から約40%下げて9月現在¥117,900。
販売開始時の価格から見ても約32%も値が下がっています。
またマイニング需要が落ち着いた2022年2月に発売されたRTX3050に関しても、発売開始時の価格¥47,800から約34%下げて9月現在¥31,800となっています。
後継モデルの発売を控えているとは言え、一時期は在庫の枯渇&価格高騰で手に入らなかったグラフィックボードがここまで下がっていることに驚きです。
なお、グラボの値下がりは当然グラボを搭載したPCの価格にも反映されています。
各種セールやキャンペーンの形で還元されたり、ゲーミングPCの本体価格そのものが下げられていたりするので合わせてチェックしてみるのも良いでしょう。
RTX4000シリーズの価格は未定
この記事を書いている2022年9月中旬時点で、後継モデルとなるRTX4000シリーズの価格はまだ発表されていません。
ただし、世界的なインフレ傾向、エネルギー価格の高騰、さらに円安の状況が続くようであれば、日本国内での販売価格は予想以上に高めに設定される可能性もあるのでは?とも考えられます。
またRTX4000シリーズはその性能アップに伴ってすべてのモデルで消費電力の増加が見込まれているため、電源ユニットなどの周辺パーツに関してもRTX3000シリーズよりも高価格大容量のパーツが求められることになります。
性能面でRTX3000シリーズに不足はない
例えばゲーミング性能で見た場合、RTX3000シリーズでも現行のPCゲーム全般のプレイに於いて不足を感じる場面はまだありません。
また今後のゲームソフト側の進化としても、この先数か月といった近い範囲でPCに求められるスペックが急激に上がることはまず無いと思われます。
もちろん動画編集などのクリエイティブな業務においては「性能は高ければ高いほど良い」場合もあります。
が、ゲームや普段使いの趣味の範囲であれば、現状の値下がり幅を考えればRTX3000シリーズの方が当面はコスパの面で優れていると言えるかもしれません。
RTX4000を待つべきか?
数か月後に発売されるであろうRTX4000シリーズを待つべきかどうかについては判断が難しいところですが…
- 金額を問わず高性能にこだわる。
- どうしても新モデルじゃなきゃ嫌。
- 買い替えを急いでいない。
という方はRTX4000シリーズの登場を待つ方が満足度は高いでしょう。
- 新モデルかどうかよりもコスパを重視したい。
- すぐにでもPC(グラボ)を買い替えたい。
という方はRTX3000シリーズを候補に入れても良いかも知れません。
予算の中で、グラボの値下がり分を考慮して上位モデルを選ぶというのも満足度を上げる方法になると思います。
値下げ反映&在庫整理のためのセールやキャンペーンに注目
Palitの国内代理店であるBTO最大手「ドスパラ」では2022年9月現在、台数限定の大特価SALEを行っています。
AMD Ryzen7&RTX3000シリーズ搭載のゲーミングPC複数モデルがセールの対象になっているので、買い替えを考えている場合はチェックしてみてください。