2023年1月に発売予定のAMD Ryzen7000シリーズの無印(non-X)について、リーク情報をもとに12月現在わかっているスペックと価格予測を見ていきます。
なお発売が予定されているモデルはRyzen5 7600、Ryzen7 7700、Ryzen9 7900の3種類。
Ryzen7000無印 スペック
Ryzen5 7600 | Ryzen5 7600X | Ryzen7 7700 | Ryzen7 7700X | Ryzen9 7900 | Ryzen9 7900X | |
アークテクチャ | Zen4 | Zen4 | Zen4 | Zen4 | Zen4 | Zen4 |
コア/スレッド | 6/12 | 6/12 | 8/16 | 8/16 | 12/24 | 12/24 |
ブーストロック | 5.1GHz | 5.3GHz | 5.3GHz | 5.4GHz | 5.4GHz | 5.6GHz |
キャッシュ (2+3) | 38MB | 38MB | 40MB | 40MB | 76MB | 76MB |
対応ソケット | AM5 | AM5 | AM5 | AM5 | AM5 | AM5 |
対応メモリ | DDR5 | DDR5 | DDR5 | DDR5 | DDR5 | DDR5 |
TDP | 65W | 105W | 65W | 105W | 65W | 170W |
GPU | Radeon Graphics | Radeon Graphics | Radeon Graphics | Radeon Graphics | Radeon Graphics | Radeon Graphics |
クーラー | Wraith Stealth | — | Wraith Prism | — | Wraith Prism | — |
価格 | $229 | $299 | $329 | $399 | $429 | $549 |
価格(¥) | ¥? | ¥49,900 | ¥? | ¥66,800 | ¥? | ¥92,500 |
※これらはリーク情報をもとにした数値であるため正確さを保証するものではありません。
Ryzen7000無印の3種(7600,7700,7900)はすべてTDP65Wとされており、同Xシリーズの電力消費を抑えた下位グレードの位置づけです。
(一般的にRyzenシリーズはX=高性能モデル、無印=基本モデルとされている。)
Ryzen5000シリーズおよびそれ以前はRyzen CPUは基本的にグラフィックチップを内蔵していないモデルが基本でしたが、Ryzen7000無印シリーズはRyzen7000Xシリーズと同じくRadeonGraphicsを内蔵しています。
なおTDPが従来モデルよりも大幅に増加となったRyzen7000XシリーズはCPUクーラーを同梱していませんでしたが、Ryzen7000無印シリーズにはそれぞれCPUクーラーが付属する点に違いがあります。
Ryzen7000無印 価格
価格面では、$で見るとXシリーズを無印シリーズが概ね20%前後下回る価格設定となっています。
これを日本円に当てはめて予測するなら、7600は¥40,000前後、7700は¥55,000前後、7900は74,000前後になるでしょうか。
過去の例で言えば、Ryzen5000シリーズは各Xモデルの発売から下位グレードとなる無印モデルの発売までかなりの時間を要しました。
部材調達などの諸事情があったかどうかはわかりませんが、下位グレードの発売を遅らせても問題ないほどRyzen5000Xシリーズの売れ行きが好調だったことは確かです。
しかしながら、Ryzen7000シリーズは発売から3ヶ月近く経っても販売不振の声が付きまとう現状。
いち早く無印シリーズをリリースする背景には、Xシリーズよりも販売価格を抑えられる無印シリーズで巻き返しを図りたいという意図があるのかも知れません。
ただし、現実的にRyzen7000シリーズの販売が振るわない原因の多くはCPU単体価格よりも導入のためのトータルコストにあり、ネックとなるのはAM5規格のマザーボードの価格が高すぎることです。
この問題が改善しない限りは、AMD Ryzen7000無印シリーズが発売されたとしても状況が変わることは無いのかも知れません。