※本サイトはPRリンクを含みます

Ryzen9000シリーズのスペックと特徴およびRyzen7000シリーズとの比較

ゲーミングデバイス

2024年7月末(※8月に延期されました)に発売の最新Zen5世代CPU『AMD Ryzen 9000シリーズ』について、スペック比較を元に特徴を見ていきます。

AMD Ryzen 9000シリーズは〇〇

スポンサーリンク

AMD Ryzen 9000vs7000スペック比較

Ryzen9

Ryzen9 9950XRyzen9 7950XRyzen9 9900XRyzen9 7900X
世代Zen5Zen4Zen5Zen4
コア/スレッド16/3216/3212/2412/24
動作クロック4.3~5.7GHz4.5~5.7GHz4.4~5.6GHz4.7~5.6GHz
L1キャッシュ1280KB1024KB960KB768KB
L2キャッシュ16MB16MB12MB12MB
L3キャッシュ64MB64MB64MB64MB
CPUコア製造プロセス4nm5nm4nm5nm
I/Oダイ製造プロセス6nm6nm6nm6nm
TDP170W170W120W170W
対応ソケットAM5AM5AM5AM5
グラフィックスRadeon GraphicsRadeon GraphicsRadeon GraphicsRadeon Graphics
グラフィックスコア2222
グラフィックス周波数2200MHz2200MHz2200MHz2200MHz

Ryzen7/5

Ryzen7 9700XRyzen7 7700XRyzen5 9600XRyzen5 7600X
世代Zen5Zen4Zen5Zen4
コア/スレッド8/168/166/126/12
動作クロック3.8~5.5GHz4.5~5.4GHz3.9~5.4GHz4.7~5.3GHz
L1キャッシュ640KB512KB480KB384KB
L2キャッシュ8MB8MB6MB6MB
L3キャッシュ32MB32MB32MB32MB
CPUコア製造プロセス4nm5nm4nm5nm
I/Oダイ製造プロセス6nm6nm6nm6nm
TDP65W105W65W105W
対応ソケットAM5AM5AM5AM5
グラフィックスRadeon GraphicsRadeon GraphicsRadeon GraphicsRadeon Graphics
グラフィックスコア2222
グラフィックス周波数2200MHz2200MHz2200MHz2200MHz

Ryzen 9000シリーズの特徴

Intel 14世代Coreを超える

Zen5アーキテクチャはZen4に比べてクロックあたりの命令実行数で16%の性能向上を果たし、Intel 第14世代Coreをゲーミング性能で超えるとAMDは明言しています。

省電力性能は大幅進化

Zen5世代となるRyzen9000シリーズはCPUコアの製造プロセスを4nmに縮小し、これにより大幅な電力効率の強化に成功しています。Zen4世代の同グレードモデルと比較すると、Ryzen9 9950Xは7950Xと同じ170Wとなっているものの、9900Xは120W(7900Xは170W)へ、9700X及び9600Xは65W(7700X及び7600Xは105W)へと大幅に省電力化されています。

ゲーミング性能では依然7000X3Dシリーズが最強

▶AMDシニアテクニカルマーケティングマネージャーのインタビュー記事

このインタビューにおいて、Ryzen9000シリーズのゲーミング性能はRyzen7000X3Dシリーズのゲーミング性能に限りなく近づくものの超えることはないと答えています。

また開発中のRyzen9000X3Dシリーズについても言及しており、過去のX3Dシリーズとは違う新しいものになるとしています。

発売延期について

2024上半期はIntel 13,14世代CoreのハイエンドクラスCPUで異常発熱やクラッシュなどの問題が話題になり、7月時点でも完全に鎮火したとは言えない状況。これらの問題が影響したかどうかはわかりませんが、Ryzen 9000シリーズも初期ロットの一部の品質に問題があったとして発売延期になっています。

Ryzen7 9700X/Ryzen5 9600X…8月8日へ延期
Ryzen9 9950X/Ryzen9 9900X…8月15日へ延期

おそらくはIntelの不具合がAMDにとってのチャンスとなるため、万が一にも二の鉄を踏まないように万全を期した、ということだと予想しますが…。