【2022/11更新】
各モデルの価格は2022年11月時点のデータに更新しています。
廉価モデルも追加されてラインナップが出そろったRyzen5の各モデルをまとめてスペック比較します。
Ryzen5スペック比較
3500 | 3600 | 4500 | 5500 | 5600 | 5600X | |
世代 | Zen2 | Zen2 | Zen2 | Zen3 | Zen3 | Zen3 |
コア/スレッド | 6/6 | 6/12 | 6/12 | 6/12 | 6/12 | 6/12 |
クロック(GHz) | 3.6/4.1 | 3.6/4.2 | 3.6/4.1 | 3.6/4.2 | 3.5/4.4 | 3.7/4.6 |
L3キャッシュ(MB) | 16 | 32 | 8 | 16 | 32 | 32 |
TDP(W) | 65 | 65 | 65 | 65 | 65 | 65 |
発売 | 2020/2 | 2019/7 | 2022/6 | 2022/4 | 2022/4 | 2020/11 |
価格 | 18,980~ | 18,980~ | 11,500~ | 13,500~ | 18,900~ | 23,962~ |
Ryzen5 4500はL3キャッシュに注意
2022/4予定からの延期を経てようやく発売されたRyzen5 4500はRyzen5 3500の後継モデルです。
Ryzen5 3500はRyzen5 3600のスレッド数を半分に制限した廉価モデルとしてデビューし、圧倒的なコスパにより長期にわたってゲーミングPCのエントリー~ミドルスペックに搭載されてきた人気モデル。
その後継モデルであるRyzen5 4500も同じくコスパに優れ、スレッド数を12としたまま1万円台の価格を実現しています。
ただし、購入の検討にはL3キャッシュにも注目してみましょう。
Ryzen5 4500のL3キャッシュは8MBであり、Ryzen5 3500の16MBと比較しても半分、最近のRyzen5各モデルの中でも最も少なく設定されています。
ゲームタイトルにもよりますが一般的にL3キャッシュはゲーミング性能に影響するところが大きく、Ryzen5各モデルの中ではゲーミングPCに向いたモデルとは言い難いところがあります。
また2022に拡充されたRyzen5の追加ラインアップの中では唯一「Zen2」世代のモデルであり、価格差を考慮してもRyzen5 5500などの他モデルのほうが魅力的であると判断されることが多いでしょう。
おすすめはRyzen5 3600 5500 5600(X)
価格最重視で4500を選ぶよりも、数千円を上乗せして3600や5500を選ぶ方が購入後に性能面での不満を抱えるリスクが少なく、コスパとしては優れています。
Ryzen5 3600はZen2世代ながらL3キャッシュを32MB搭載し、2022年現在でもミドルスペックゲーミングPC用途で不足なく戦える性能を持っています。
また、Ryzen5 5500は5600の廉価モデルでL3キャッシュを16MBとしながら、Zen3世代で1万円台前半の価格で購入可能であるという魅力があります。
なおZen3世代の先鋒として発売された5600Xは発売当初は価格に割高感があったものの、Ryzen7000番台リリース後の大幅な値下がりを経て、5600と並び非常にコスパに優れたCPUであると言える状況です。
▶各モデルの性能グラフはドスパラの性能比較表で確認できます。
ゲーミングPC Ryzen5搭載モデル
Ryzen5 5600X搭載モデル
CPU | GPU | SSD | メモリ | 価格 | |
GALLERIA RM5R-R36T | 5600X | RTX3060Ti | 500GB NVMe | 16GB | 189,979 |
GALLERIA RM5R-R36 | 5600X | RTX3060 | 500GB NVMe | 16GB | 174,980 |
GALLERIA RM5R-G60S | 5600X | GTX1660SUPER | 500GB NVMe | 16GB | 149,980 |
Ryzen5000シリーズ及び搭載PCは全体的に2022年末に入って大幅に価格帯が下がり、かなりお買い得感が強まっています。
Ryzen5 5600X搭載モデルでは、性能バランスを考慮してGPUはRTX3060Tiを選択するのがおすすめです。
あらゆるゲームタイトルをフルHD~2K、144fps超の環境でプレイできる性能があり、ミドルクラスの中でもかなりハイクラス寄りの構成です。
ゲーム全般はもちろんライブ配信や動画制作、その他クリエイティブな用途でも必要充分なパワーを発揮します。
Ryzen5 4500搭載モデル
CPU | GPU | SSD | メモリ | 価格 | |
GALLERIA RM5R-R36T | 4500 | RTX3060Ti | 500GB NVMe | 16GB | 169,980 |
GALLERIA RM5R-R36 | 4500 | RTX3060 | 500GB NVMe | 16GB | 154,980 |
GALLERIA RM5R-R35 | 4500 | RTX3050 | 500GB NVMe | 16GB | 144,980 |
GALLERIA RM5R-G60S | 4500 | GTX1660SUPER | 500GB NVMe | 16GB | 129,980 |
Ryzen5 4500搭載モデルも2022年前半に比べて各モデル1.5〜3万円程度値下がりしてかなり買いやすくなっています。
Ryzen5 4500搭載モデルではRTX3060を組み合わせるのがおすすめです。
RTX3050はRTX3000番台の末弟モデルで、レイトレーシング機能をはじめとするRTX特有の機能を有効にはできるもののそもそもの描画性能が弱いためにゲーム体験としては不満が残るかもしれません。
また、RTX3060Tiを狙うのであればバランス的にはCPUパワーももう少し欲しいため5600X搭載モデルを検討したほうが良いでしょう。
Ryzen5 4500であればRTX3060のボトルネックになることはなく、バランスの良い運用が可能です。