最近ちょっと巷を賑わせている「LossressScaling(ロスレススケーリング)」を使用してタルコフのフレームレートが上がるのか試してみました。
LossressScalingとは
LossressScalingはアップスケーリングによる解像度アップとフレーム生成によるフレームレートの向上効果が得られるPCソフトらしいです。Steamで¥800で購入することができます。
ソフト自体は2018年のリリースですがフレーム生成機能は最近新搭載されたらしく、Steamの全てのレビュー/最近のレビュー共に『非常に好評』となっています。
テストしたPCスペック
テストに使用したPCのスペックは以下の通り。
タルコフに強いゲーミングCPU「Ryzen7 5800X3D」を使用しているのでそこまでタルコフがガクガクすることもないんですが、さすがにStreet of Tarkovは重さを感じます。
OS | Windows11 home |
CPU | AMD Ryzen7 5800X3D |
GPU | GeForce RTX 4070 |
メモリ | DDR4 64GB |
ストレージ | NVMe SSD 500GB+SATA SSD 500GB |
マザー | ASRock B550 STEEL LEGEND |
電源 | 750W |
タルコフのグラフィック設定
テスト時のver.は「0.14.9.1.30626」
グラフィック設定はいつもなんとなく使用している設定です。
Street of Tarkov フレームレート計測
計測はStreet of Tarkovのみ。計測ソフトはCapFrameXを使用。
LossressScaling不使用
PvEモード、PMCでStreet of Tarkovに出撃。普通にレイドをこなして帰宅orデスしてます。
まずはLossressScaling不使用状態で基準となるfpsを計測(念のため2回)。
Street of Tarkovでのフレームレートは平均73.1~81.5。いつも通り。
LossressScaling使用時
LossressScalingの設定は特に難しいこともなく、FrameGenerationを「LSFG 2.1」に、Modeを「×2」にしています。
同じくPMCでStreet of Tarkovに出撃。ただし残念ながらCapFrameXでのフレームレート計測にはLossressScalingの値は反映されませんでした。
平均74.1fpsとなってますが、実際の見た目とは違います。
どうやらLossressScalingは元フレームの出力後に加工するため一般的な計測ソフトでは計れないとのこと。
で、LossressScaling独自のフレームレート表示機能をONにすると画面上でfpsを確認できます。
そしてこのフレームレート表示すらスクショに映りません。下の画像はモニターを撮影してはめ込んでいます。
フレームレート表示は左の数値が加工前、右の数値が加工後のフレームレートを表しているようです。
LSFG 2.1のモード「×2」はフレームレート2倍、「×3」は3倍になるようですが、3倍は安定しないらしい?ので2倍で試しています。
結果、マッチング画面までヌルヌルになったのには驚きましたがw、レイド中も前評判通りフレームレートが約2倍に。
特に遅延などの不具合を感じることなく、かなりスムーズな描画でプレイできました。画面が大きく切り替わるタイミング(スコープを覗く時など)で最初だけ若干の違和感を感じることもありましたが、しばらくすると慣れて気にならなくなりました。
ただしフレームを補完して見た目を滑らかにしているだけなので厳密に言えばゲーム内の情報量は変わらず、元のPCスペックは変わっていないので急激な処理負荷でフレームレートが落ち込むような場面を改善できるわけではありません。悪く言えば、あくまで見た目上滑らかに繋いで見せているだけなので過信はしない方が良いかと。
タルコフを快適にプレイしたいならやはりPCスペックを上げて根本解決したいことろですが、とは言え見た目だけでもヌルヌル動いて気持ちが良いのは確かなので、PCスペックに不満がある人は一度試してみても良いかも知れません。