グラボとマイニングの関係
いまさら説明する必要も無さそうですが、2021年8月現在のグラボをめぐる状況としてはこんな感じです。
- 仮想通貨高騰
- マイナーがマイニング用にグラボ買い占め
- グラボ在庫枯渇&グラボ価格高騰
- 中国のマイニング規制で仮想通貨高騰が少し落ち着く
- LHR版のグラボ発売により在庫復活
- グラボ価格徐々に正常化←今ここ
ちなみに『LHR』とは「ライトハッシュレート(Lite Hash Rate)」の略。
ハッシュレート=マイニング速度のことで、LHR版のグラボはマイニング性能を落とすことでマイナーではなくゲーマーがグラボを買える健全な市場環境を取り戻そうとしたメーカー側の努力と工夫の結晶です。
私もPCゲーマーなのでグラボが普通に買える状況を好ましいと思いますが、まぁ正規の手続きで購入、使用するのであれば用途は何であろうと構わないというのが市場原理だと思うので、マイナーがグラボを購入すること自体が悪いことでは無いと思います。
ただグラボメーカーの意図とは違ったため混乱が生じたというだけのこと。
ただし転売目的の買い占めはあかん。
ノーマル(?)とLHR版の違い
LHR版はマイニング性能を落としたグラボ。
一説によるとノーマルの50%程度までマイニング性能が落とされているとか。
(マイニング初心者&LHR版所有無しなので詳しくは知りません)
当然グラフィック性能には影響ないはずなのでご安心を。
で、市場価格が落ち着いてきたのは実はLHR版だけのお話で、制限前のモデルの価格は未だ高止まりしたままなんです。
私が所有するRTX3070(MSI Ventus 2X OC)の8月時点での実勢価格は購入時の約2倍。
(2020年10月購入時の価格は¥72,380)
まだまだマイニング需要は死んでいないみたいです。
RTX3070(ノーマル版)の活用方法
ということで、今私の手元にあるRTX3070は偶然ながらとても価値の高いものらしいということに気づきました。
で、考えられる活用法は以下。
- ノーマル版を売ってLHR版を買い、差額をせしめる。
- 仮想通貨マイニングで小銭を稼いでみる。
でも売買差益を狙う方法はなんとなく後ろめたいので、マイニングを体験してみて自分の経済知識の足しにしようということで心は決まりました。
RTX3070で仮想通貨マイニングした結果
仮想通貨マイニングの方法は長くなるので別記事にまとめます。
▶初心者がBINANCEで仮想通貨のプールマイニングを始める方法メモ
で、肝心の結果はというと・・・
画像を要約すると、
GPU×1で130wの電力を垂れ流しつつ
1日4.20USドルのペースで掘ってます!
(ハッシュレートは約58MH/s)
という結果になりました。
(グラボ設定はマイニングに合わせてカスタムしています。)
(仮想通貨の単価はテスト運用時点の価格です。)
(電力単価は電力会社や契約内容によって変わります。)
記事執筆時点でのドル円レートから換算すると4.20USD=約464円。
消費電力は130wなので1日当たりの電気代は約80円。
1日の利益は約380円なので月で換算すると約11,400円の収益。
これが不労所得ってやつか!って感じですが、
まぁ実際は
- グラボ以外のPC消費電力
- 夏は室温冷却のためエアコンの電気代
- ゲームをする間は稼働停止
- 仮想通貨価格の変動
などの理由で利益は変動します。
試しにマイニング中のPC全体の電力消費を計ると約200w。
ここから利益の計算をやり直すと、1日当たりの電気代は約127円。
1日の利益は約337円なので月に換算すると約10,110円の利益となります。
んー、マイナスにならない限りは全然アリですね。
いい勉強にもなるし。
ということで、購入タイミングによっては図らずもお宝グラボを入手しちゃってる可能性があるので、一度お手元のグラボの価値をググってみては?というお話でした。