eスポーツが日本でも認知を広げ、コンシューマーゲーム機からPCゲームへステップアップするゲームユーザーが増えています。(願望込み)
で、PCゲームデビューをしようとするとまずはゲーミングPCを購入する必要があるわけですが、ゲーミングPCはパーツ構成によって性能や価格に大きく違いが出るので入門のハードルが高いと感じるPCゲーム初心者は多いでしょう。
ということで、この記事ではPCゲーム初心者向けに「10万円で買えるビギナー&中級者向けゲーミングPCのおすすめ」について、なるべく専門的で難解な用語に頼らずに書いていきます。
ゲーミングPC上級者やお金持ちの方には参考にならない内容ですのでご了承ください。
結論『ドスパラ ガレリア RT5』がコスパ最強10万円ゲーミングPCです
詳しい方であればパーツ選定には性能や好み、相性含めて多種多様な言い分があると思いますが、ゲーミングPC初心者向けには『ガレリア RT5』がコスパ最強であるという結論に至りました。
私自身もこの『ガレリア RT5』を使用しYoutubeでゲーム実況を行っていますので、一般的なゲームプレイ+ライブ配信にも充分に耐える性能であることは実証済み。
BTOメーカー「ドスパラ」からリリースされているゲーミングPC「ガレリア」シリーズの「ガレリアRT5」というモデルで、価格は2019年8月時点で税抜10万円を切る設定です。
ということで、なぜこのガレリアRT5が初心者向けコスパ最強PCなのか、代表的な構成パーツを例に書いていきます。
IntelではなくAMDを採用する点がコスパの決め手
PCの頭脳であるCPUといえば大半は「Intel」製。
ゲーミングPCに採用率の高いものでcore i5~i9と種類は多数ありますが、入門機として2019年現在選択肢に入るのはcore i5 の「F」あたりでしょうか。
「F」は簡単に言えばグラフィックチップを搭載していない廉価版CPUですが、とはいえゲーミングPCは高性能のグラフィックボードを別積みする前提なので、CPUのグラフィック機能は端的に言えば必要がない機能。
そのため「F」は、ゲーミングPCにとっては性能据え置きで価格が安いというメリットがあり、選択肢としては十分に「アリ」と言えますね。
そして、この廉価版の「F」を大きく上回るコスパ最強CPUもあります。
それが『Intel』ではなく『AMD』という選択肢。
PCに詳しくない方には馴染みのない名前かもしれませんが・・・、AMDは長くIntelとCPUの覇権を争ってきた老舗メーカーです。(シェアの差はとてつもなく大きかったんですけど。)
そしてAMDからは『RYZEN』という高性能マルチコアCPUがリリースされています。
このRYZEN、何がそんなに優れているかというと、それはズバリ「高性能低価格」であるということ。
Intel core iシリーズと比較すると、同等の性能でも価格は1~3万円程度は変わってきます。
ここで抑えた価格分はゲーミングPCには欠かせないグラフィックボードに盛ることもできますし、そのまま本体価格を安く抑えることも可能です。
まさに万能、おすすめの選択肢と言えますね。
ちなみに、ガレリア RT5に搭載されているのは「RYZEN5 2600」。
性能的にはザックリ言うと、ゲーム単体起動で十分な性能を発揮するシングルコアあたりの性能が高いcore i5と、ゲームをプレイしつつの実況配信などを可能にするマルチタスク性能を盛ったcore i7の中間程度といえばわかりやすいでしょうか。(一概に並べられるものではありませんが、ザックリ言うと、です。)
この性能でPC本体価格10万円を実現できるのは、まさにAMD RYZENのおかげです。
[nlink url=”https://bacchigames.club/gadjet/ryzen2600or3600.html”]
グラフィックボードは『GTX1660Ti/SUPER』がビギナーの最適解
ゲーミングPCにとってCPUと同じく重要なのが、ゲームの描画性能を大きく左右するグラフィックボードです。
グラフィックボードの性能差はゲーム画面の綺麗さだけではなく、ゲーム自体の動作fps(frame/second)を決定づける大切な要素でもあります。
コンシューマー機がおおむね30~60fpsで動作するのに比べ、ゲーミングPCでは60fpsを最低限の動作レベルとして120fpsを超えるほどの滑らかな描画性能が求められます。
これは、fps性能が激しく動くゲーム画面の動的な視認性を助けることでゲームの実力、成績に直結するからなんですね。
よって、グラフィックボードを選ぶ基準は第一に「性能」。
当然、価格の高い最新で高性能なモデルを選択できる財力があるのであればそれに越したことはありません。
しかし、ゲーミングPC初心者としてはいきなりPCに何十万円も投資することなどできるわけもなく・・・。気になるのはぶっちゃけ『価格面と性能面でどこまで妥協していいの?』ってとこですよね。
そこで最適な選択肢として浮上するのがGTX1660Ti/SUPERというわけです。
CPUとグラボは同程度のグレードを組み合わせよう
グラボの選択において、価格と性能以外にも大切な要素があります。
それは「CPUとのバランス」です。
演算処理全体をつかさどるCPUと描画処理をつかさどるグラボを考えるとき、どちらか単体だけを重視して考えてはいけません。
なぜなら、ゲームが動作する上ではどちらも密接にかかわって働いているから、ですね。
では、この両者のバランスが悪いとどうなるかというと、性能が劣る一方がもう一方の足を引っ張り、十分な性能を発揮することが出来なくなってしまうんです。
最高のCPUと並みのグラボ、並みのCPUと最高のグラボ、どちらも「せっかくの最高性能のパーツが十分な性能を発揮しない=高額の投資が無駄になってしまう」ということ。
今回取り上げた『RYZEN5 2600』と『GTX1660Ti』の組み合わせは、どちらもミドルクラスの性能における『同程度のグレードの組み合わせ』の例として最適な一例と言えるんですね。
追記)2020年現在GALLERIA RT5は同程度スペックの『Ryzen5 3500』と『GTX1660SUPER』の組み合わせに変更されています。
[nlink url=”https://bacchigames.club/gadjet/3500vs2600.html”]
ちなみに同じミドルクラスでいえばRYZEN5 2600の上には「RYZEN5 2600X」がありますし、GTX1660Tiの下には「GTX1660」や「GTX1650」も存在します。
このあたりの選択は予算と相談して決めていければ良いわけですが、ドスパラから販売されている『ガレリアRT5』はRYZEN5 2600とGTX1660Tiの組み合わせで税抜き10万円を切る高コスパを実現している点で圧倒的な「買い」であることがわかっていただけると思います。
実際、他のBTOショップでラインナップされている同程度の性能のPCと比較すると価格面でガレリア RT5が最安クラス。
ミドルクラスのゲーミングPCとしては完全にガレリアRT5が一歩リードしていると言って良いでしょう。
GTX1660Tiの実力は?
気になるGTX1660Tiの実力ですが、『ミドルクラスでの高性能(ミドルハイ)』クラスに位置します。
ザックリ言えば、RTXシリーズがリリースされる前のハイクラスカテゴリに属するGTX1070と同程度の性能。
リアルタイムレイトレーシング機能(光線計算によって画面描写上の光の表現が豊かになる)を実装したRTXシリーズとは大きく区別されて然るべきですが、正直、2019年5月現在ではリアルタイムレイトレーシングに対応したゲームソフト自体がほとんどありません。
今後対応ソフトが増えていくとしても、あくまでこれは「綺麗さ」に関わる機能でありゲームプレイ上の優劣を決めるものではありませんから、現時点ではRTXシリーズに無理に飛びつく必要は無いでしょう。(綺麗さ重視の富豪は除く)
※Minecraftがリアルタイムレイトレーシングの正式対応を発表しました。
[nlink url=”https://bacchigames.club/mc/rtraytracing.html”]
で、肝心のゲームプレイ時の大きな着目点であるフレームレート。
2019年現在も覇権ゲーであるFORTNITEを例にすれば、画質設定エピック(最高設定)でも120fps前後の数値をしっかりとたたき出してくれます。
さらに動きの滑らかさにこだわるのであれば画質設定を落として200fpsを超えることも十分に可能。
これだけのパフォーマンスであれば不足を感じることは全くありませんし、144GHzのモニターを導入する意味も大きいと言えますね。
ゲームの進化はとてつもなく速いですが、向こう2~3年は確実に現役稼働してくれる性能であると言っても間違いではないと思います。
比較検証の数値に関してはドスパラ公式ページで各グラボのベンチ比較結果が公表されています。
まとめ:ゲーミングPCデビューならガレリアRT5が最適解でしょう
年々加速するeスポーツの市場拡大とゲーム業界の盛り上がりをゲーマーとして間近で体感するなら、ゲーミングPCはマストアイテムです。
そして、手ごろな価格で十分なパフォーマンスを発揮するゲーミングPCをお探しならRYZEN5とGTX1660Tiの組み合わせがおすすめであり、この組み合わせで10万円を切るガレリアRT5の圧倒的なコスパの凄さがわかっていただけたことでしょう。
PC業界のパーツ開発、価格状況はかなり流動的に動きますから、まずはこの「最適解」を軸に自分の好みの組み合わせを探してください。
絶対に納得できるゲーミング環境が構築できると思います。