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Intel “Lunar Lake” vs AMD “Strix Point” vs Snapdragon X 徹底比較:2025年冬、本当にバッテリーが持つAI PCはどれだ?

2025年冬のAI PC選びは、PCメーカーを選ぶ前に、まず「どの頭脳(プロセッサー)を搭載したモデルか」を決めるところから始まります。

市場は今、Intel、AMD、Qualcommの3社が、それぞれ全く異なる強みを持った新製品を投入する「三国志」の様相を呈しています。

記事の要点(結論)

あなたのPCの「使い方」から、選ぶべきプラットフォームは2つに絞られます。

シナリオ①:バッテリー最優先。薄型・軽量モデルが欲しい

  • 主な用途:Web閲覧、Officeソフト、動画視聴、Web会議
  • 結論Qualcomm (Snapdragon X) または Intel (Lunar Lake) 搭載機を選んでください。これらは「常識外れ」と言えるほどのバッテリー持続時間を提供します。

シナリオ②:性能も妥協したくない。時々ゲームやクリエイティブ作業もする

  • 主な用途:上記に加え、PCゲーム、動画編集、プログラミング
  • 結論AMD (Ryzen AI 300) 搭載機が最適です。他を圧倒する内蔵グラフィックス性能が、あなたの「やりたいこと」を全て可能にします。

2025年冬、AI PCは「3つの頭脳」の三国志時代へ

なぜ、これほどまでに選択が難しいのでしょうか? それは、各社が「AI性能(NPU)」という共通の土台の上で、全く異なる「武器」で戦っているからです。

  • Qualcomm (Snapdragon X):スマホで培った「圧倒的な電力効率」を武器に、PC市場の常識(バッテリーが持たない)を壊しに来ました。
  • Intel (Lunar Lake-V):PCの王者として、従来のx86アーキテクチャのまま、Qualcommに匹敵する「驚異のバッテリー効率」で対抗しています。
  • AMD (Ryzen AI 300 “Strix Point”):NPU性能もさることながら、「最強の内蔵グラフィックス性能」というカードで、性能重視のユーザーを総取りしようとしています。

バッテリー持続時間 チャンピオン:Qualcomm “Snapdragon X” と Intel “Lunar Lake-V”

もし、あなたのPC選びの最優先事項が「電源アダプタからの解放」であるなら、選択肢はこの2つです。

Qualcomm “Snapdragon X” シリーズ

Snapdragon Xの最大の武器は、その生まれ(ARMアーキテクチャ)にあります。もともと低電力で動くスマホの技術をPCに応用しているため、電力効率がずば抜けています。

HD動画を20時間以上も連続再生できるといったレビュー結果もあり、まさに「バッテリー持ち最強」の有力候補です。また、マザーボードが小さく済むため、PC本体を非常に薄く・軽く設計できるのも大きなメリットです。

Intel “Lunar Lake-V” シリーズ

Intelが「打倒Snapdragon」を掲げて投入したのが、薄型ノートPC向けの「Lunar Lake」です。

従来のWindows PCと同じx86アーキテクチャでありながら、Qualcommに匹敵する電力効率を達成しているのが最大の特徴です。レビューによっては「動画再生で最大26時間」や「Office作業で14時間」といった、驚異的なバッテリーテストの結果が報告されています。

「使い慣れたIntel製で、最高のバッテリー持ちが欲しい」というニーズに、真正面から応える選択肢です。

パフォーマンス・チャンピオン:AMD “Ryzen AI 300” (Strix Point)

では、「バッテリーも大事だが、性能も絶対に妥協したくない」場合はどうでしょう。その答えがAMDです。

AMD “Ryzen AI 300” (Strix Point) シリーズ

AMD Strix Pointの真の価値は、内蔵された「Radeon 890M」というグラフィックス機能にあります。

これは、IntelやQualcommの内蔵グラフィックスを凌駕し、一昔前の安価な専用GPU(グラフィックボード)に迫るほどの性能を持ちます。これにより、Snapdragon XやLunar Lakeでは難しい「PCゲーム(1080p)」や「負荷の高いクリエイティブ作業」を、薄型ノートPC1台でこなすことが可能になります。

もちろんNPU性能も最大50 TOPSと強力です。その代わり、高性能な分、バッテリー持続時間は上記の2社に一歩譲ります。

【利用シーン別】あなたに最適なAI PCはどれだ?

複雑なスペック比較を、あなたの「やりたいこと」に沿って整理します。

シナリオ①:「電源アダプタから解放されたい」

用途:Web、Office、動画視聴、Web会議が中心の学生やビジネスパーソン。

最優先事項:バッテリー持続時間、薄さ、軽さ。

結論:「Qualcomm Snapdragon X」 または 「Intel Lunar Lake-V」 搭載機を選びましょう。どちらも、あなたの期待を上回るバッテリー体験を提供してくれます。

シナリオ②:「1台で全てをこなしたい(ゲームも、作業も)」

用途:上記の作業に加え、プログラミング、データ分析、Adobeソフトでの作業、そして「時々PCゲームも遊びたい」という欲張りな使い方。

最優先事項:性能とバッテリーのバランス。特にグラフィック性能。

結論:「AMD Ryzen AI 300 (Strix Point)」 搭載機が最適です。「Radeon 890M」の内蔵グラフィックスが、他のプラットフォームでは得られない「ポータブル・ゲーミング」や「快適なクリエイティブ作業」を可能にします。

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