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Steamハードウェア調査でわかったゲーミングPCの必要最低限スペックの目安とは

PCデータ

Steamが2022年11月のHardware Survay(ユーザーのハードウェア使用状況に関する統計データ)を公表しました。
世界のSteamユーザーを対象にした統計で、その時点でのPCゲーマーのマシンスペックのシェアや傾向を探り、ゲーミングPCを購入する際のスペックの目安として捉えることが出来ます。

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ゲーミングPCのOS比率

OSはほぼWindowsの1強です。

そもそもSteamが特にWindowsにフォーカスしたプラットフォームであるということでもありますが、PCゲーム市場で最大のプラットフォームであるSteamがWindows1強である以上、ゲーミングPCでWindows以外のOSを選択肢に入れる必要は無いでしょう。

なおWindowsの中でのバージョンの内訳は以下。

まだまだWindows10から11への移行は進んでいないようです。
Windows11リリース当初にゲーム性能が低下するバグなども話題になっていたため、特にゲーマーは警戒しているのかもしれません。
ただし10から11への無料移行期間もいずれ終わるでしょうから、早めに準備はしておいた方がいいかも知れません。

ゲーミングPCのCPU比率

CPUはIntelが優勢です。

ただしAMDのシェアも3割強と善戦しており、ここ数年のRyzenシリーズの躍進が伺えます。

この程度までシェアを分け合った状態では開発目線でもAMDを無視することは出来ないため、Intel、AMD両環境でのソフトの最適化がしっかりと図られているものと思われます。
「Intelのほうが安定性が~」などといった都市伝説はゲーム界隈ではおそらく気にする必要は無いでしょう。

なお、コア数と動作クロックの比率は以下。

動作クロックはIntel CPUの中での内訳
コア数は全CPU内での内訳

動作クロックは2.3GHz~3.7GHzまで幅広くバラけた分布になっています。
数値的にはおそらくベースクロックを表したものだと思われますが、さすがにこれだけではCPUのモデル名まで推測することは難しいでしょう。

コア数を見ると6コアを筆頭に4コア、8コアの3種類で全体の80%以上を占めています。
直近のintelで言えば4コアはCore i3、6コアは12世代までのCore i5、8コアは11世代までのCore i7あたりが主に該当します。
AMDでは4コアがRyzen3、6コアがRyzen5、8コアがRyzen7の各世代が該当します。

全体的には主にミドルスペック帯のCPUが高いシェアを占めていることがわかります。

ゲーミングPCのメインメモリ搭載量比率

RAM(メインメモリ)の容量では16GBが主流です。

4~5年前までは8GBをひとつの基準にしつつ、性能を盛るために16GBを選択肢に入れるイメージでしたが、2022年現在は半数以上を16GBが占めています。

さらに32GBも約14%と多く、CPU性能の向上に合わせて、またソフト側の要求スペックの上昇に合わせて16or32GBが現実的な選択肢となっています。

ゲーミングPCのストレージ容量比率

搭載されるストレージ容量は以下のようになっています。

約50%が1TB以上、また少ない場合でも250~499GB(おそらく500GBもここ)が実質的に最低ラインとなっています。

実際、大型タイトルを数本インストールすると256GBでは簡単に埋まってしまうことが多く、500GBから余裕をもって1TB以上を選択しているゲーマーが多いのでしょう。

なおHDDとSSDの内訳はわかりませんが、ゲーム用途では読み込み速度が大きく違うためおそらく大半はSSDでしょう。
新たに購入する場合もSSD一択で考えて良いと思われます。

ゲーミングPCのディスプレイ解像度比率

プライマリディスプレイの解像度は以下のように分布しています。

6割強という圧倒的多数がフルHD(1920*1080)を選択しています。
次いで2K(2560*1440)が約11%となっており、4K以上を選択するゲーマーはほとんどいません。

4K以上はまだまだゲームというよりは映像コンテンツ用といったイメージがあり、ゲーム用途としてはそこまで需要は無いようです。
これはグラボの性能的にも4Kで高フレームレートを満たすことが難しいという理由もあるでしょう。

プレイ環境で言えばPCゲームをわざわざ大画面に映してプレイする必要もなく、一般的なデスク上での目と画面の距離であればフルHD~2K解像度で充分ということなのでしょう。

ゲーミングPCのGPU比率

SteamユーザーのPCに搭載されるGPUの比率についてはもっと詳しくグラフ化したのでこちらをご覧ください。

SteamユーザーのGPU使用率ランキング

もっとも搭載比率が高かったのがGTX1650で、さらにRTX3060前後のミドルスペックGPUがボリュームゾーンとなっています。

ゲーミングPCに最低限必要なスペック構成

上記の2022年11月Steamハードウェア調査に従うとこのような構成のゲーミングPCになります。

OSWindows10 (or 11)
CPUIntel Core i5-12400
(6コア12スレッド 2.5~4.4GHz)
GPUNVIDIA GeForce GTX1650
メモリ16GB
ストレージ1TB SSD

このスペックを最低限としてゲーミングPCを選べば、”一般的”なPCゲーム環境を満たすことになります。
また予算に余裕がある場合は購入後の数年の使用を考慮してCPUやGPUをワンランク上のパーツに変更するもの良い選択肢になります。