RTX4090,4080,4070Tiに続いて2023年4月にRTX4070が発売され、RTX4000シリーズのラインナップはハイエンドから10万円以下の買いやすいミドルスペック帯にも拡充されました。
そこで、旧RTX3000シリーズとの価格推移を比較して現在のお買い得モデルを探ります。
RTX3000とRTX4000シリーズ価格推移
下のグラフは、RTX3000シリーズ及びRTX4000シリーズの2021年10月から2023年4月までの価格推移を追ったグラフです。
なお価格は同モデルのうち販売価格が比較的安く、2023年4月時点で継続販売されているもモデルを抜粋しています。
RTX4000シリーズの発売に合わせてRTX3000シリーズが値下げされるのでは?
と考えがちですが、価格推移を見る限りではRTX3000シリーズの値下がり幅は2023年2月以降は限定的なようです。
2022年末〜2023年始にかけて少し値上がりしたRTX3000各モデルは2023年2月に一旦底値付近に落ち着き、それ以降大きな値下がりがありません。
おそらくRTX4000シリーズの発売以降はRTX3000シリーズの生産、仕入れは減っているでしょう。
ということは小売店でのRTX3000シリーズの販売は主に既存の在庫ということになります。
旧モデルを売り切りたいとはいえ仕入れ値を割って大放出するようなことも考えにくいので、もしかしたらRTX3000シリーズの値引き幅はすでにMAX付近にあるのかも知れません。
RTXシリーズの性能差
次に、RTX3000及び4000シリーズの性能を比較したグラフを見てみます。
RTX4000シリーズはRTX3000シリーズを大きく上回る
RTXシリーズを性能面でざっくり比較すると以下のようになります。
・RTX4090及び4080はRTX3000シリーズとは比較にならない高性能。
・RTX4070TiはRTX3000シリーズのハイエンドである3090Tiを上回る。
・RTX4070はRTX3080〜RTX3080Tiと同等の性能。
ナンバリングと性能の順序は同じ世代のモデルでは守られますが、世代が変わればその限りではありません。
購入の際には価格だけではなく、性能差もある程度把握して選ぶ必要があります。
RTXシリーズの定格電力
次に、RTX4000/3000シリーズの定格電力を比較したグラフを見てみます。
なお定格電力とは、簡単に言えばそのパーツを動作させるのに必要な電力を指します。
大きく下がったRTX4000シリーズの定格電力
定格電力を比較するとざっくり以下のようなことがわかります。
・RTX4090は3090Tiよりも性能で30%〜100%上回るが電力消費は同等。
・RTX4070Tiは3090Tiよりも性能で10%程度上回るが電力消費は約40%少ない。
・RTX4070は3080Tiとほぼ同程度の性能で電力消費は約40%少ない。
定格電力が少ないということは
・容量の少ない電源でも使用できる
・PC使用時の電気代が安く済む
・発熱が少ない
・PC全体の冷却性能を下げられる
などのメリットがあり、グラボだけではなくPC全体のパーツ構成に余裕が生まれる(安く済む)ことになります。
電気代の高騰が問題になっている2023年現在では恩恵も大きいと言えるでしょう。
性能・電力コスト比でRTX4000シリーズが圧勝
当然のことながら、新世代となるRTX4000シリーズが性能や電力効率などすべての面において圧勝という結果になりました。
では、今あえてRTX3000シリーズを選ぶ利点は?と考えると旧世代ゆえの値引き一点になるのですが、価格推移のグラフを見た限りでは値引き幅も限定的です。
これらの結果から、もしも新品でのグラボ買い替え、もしくはゲーミングPCの新調を考えているなら、選択肢はRTX4000シリーズ一択と考えて良さそうです。
ただし時期によっては旧世代となるRTX3000シリーズの在庫一掃セールなどで値引き幅が拡大することもあります。
旧世代でもいいから少しでも安く購入したいという場合はセール情報を細かくチェックしたほうがいいでしょう。
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