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自作PCにおける電源ユニットの選び方を初心者向けに解説

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自作PCにおける電源ユニット(Power Supply Unit, PSU)の選び方を初心者にもわかりやすく解説します。

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電源ユニットの電力容量(ワット数)を決定する

電源ユニットの最も重要な要素は、PCのパーツに必要な電力を供給する能力です。
まずは、PCのパーツ(CPU、グラフィックスカード、ハードディスク、その他のパーツ)の消費電力を確認しましょう。
各パーツの消費電力を合算し、その合計に余裕を持たせた適切な電力容量の電源ユニットを選びます。

一般的には、必要な電力容量の約50~100%程度余裕を持たせることをおすすめします。
例えば、CPUの定格電力が60W、GPUの定格電力が220W、その他パーツの消費電力も合わせてシステム全体の消費電力が約300Wだとします。
このとき選ぶべき電源ユニットの電力容量は600W前後となります。

なぜ電源ユニットの電力容量に余裕をもたせるの?

安定性と信頼性の確保

電力容量に余裕を持たせることで各パーツが安定した電力供給を受けることができます。
適切な電力容量を持たない電源ユニットではパーツが十分な電力を受け取れず、安定性や信頼性の問題が生じる可能性があります。
また、電源ユニットが限界に近い負荷で動作すると、効率が低下し発熱が増えることで、故障のリスクも高まります。

パーツのアップグレードや追加に対応するため

電力容量に余裕をもたせることで、将来的なアップグレードや新たなパーツの追加に対応できます。
例えば、グラフィックスカードをよりパワフルなものに交換する、追加のストレージデバイスを接続する、CPUをアップグレードするなどの変更があった場合、追加の電力を供給する余裕が必要になります。
十分な電力容量があれば、柔軟にパーツのアップグレードや追加を行うことができます。

効率性の向上

電源ユニットは効率性を持って動作します。
一般的に、電源ユニットの負荷率が低いほど効率が向上します。
余裕のある電力容量を持たせることで、電源ユニットの負荷率が低くなり、効率的な動作が期待できます。
効率性の向上は、電気代の節約や冷却の効率化につながります。

電源ユニットの80 PLUS認証を確認する

80 PLUS認証は、電源ユニットの効率性を表す規格です。
80 PLUS認証を受けた電源ユニットは、電力を効率的に供給し、電気代を節約できます。
一般的な認証レベルには、80 PLUS、80 PLUS Bronze、80 PLUS Silver、80 PLUS Gold、80 PLUS Platinum、80 PLUS Titaniumがあります。
効率性が高いほど、電力ロスが少なくなります。

POINT

上を見ればキリがない自作パーツ沼ですが、よほどのこだわりがない限り電源ユニットの80 PLUS認証はぶっちゃけBronzeで充分だと思います。
限られた予算はもっと効果が体感できるパーツに使いましょう。

電源ユニットの安全性と信頼性を確認する

電源ユニットの安全性と信頼性も重要です。
信頼性のあるメーカーの製品を選ぶことをおすすめします。
有名なメーカーは品質管理がしっかりしており、保証期間も長く、故障時のサポートも充実しています。

電源ユニットのコネクタとケーブルの数を確認する

パーツを接続するためのコネクタやケーブルの数も重要です。
必要なパーツに適切な数の電源コネクタが備わっているかどうかを確認しましょう。
特にグラフィックスカードやストレージデバイス(HDDやSSD)など、高消費電力のパーツには十分なコネクタが必要です。

POINT

グラボの補助電源は6pinだの8pinだの12pinだのとやたら種類があって初心者には分かりづらいポイントです。
購入予定のグラボの補助電源は何pinなのか、変換ケーブルは付属しているのかなど、事前に調べておくとトラブルを減らすことが出来ます。

POINT

電源ユニットから伸びるケーブルが多いとケース内の取り回しが本当に大変。
使わないケーブルは取り外せる様に『プラグイン』対応の電源ユニットが絶対にオススメです。

電源ユニットの静音性を考慮する

静音性が重要な場合は、静音性の高い電源ユニットを選ぶこともできます。
低騒音ファンやファンレス設計など、静音性を重視した製品があります。
製品の仕様やレビューを確認して、静音性についての情報を集めましょう。

POINT

電源ユニットのレビューを見ていると、”ノイズ厨”による「うるさくて使い物にならない」レビューが必ず一定数見受けられます。
が、あやしい中華製品でもない限り、本当にうるさくて使い物にならないものに出会ったことがありません。(当社比)

電源ユニットの予算を考慮する

電源ユニットの価格は様々です。
予算に合わせて適切な電源ユニットを選びましょう。
安価な電源ユニットは品質や信頼性に問題がある場合があるため、できるだけ信頼性の高い製品を選ぶことをおすすめします。
電源ユニットはパソコンの安定動作に直結する重要な部品ですので、無理に予算を削るよりも十分な品質を優先しましょう。

電源ユニットの保証とサポートを確認する

電源ユニットの保証期間やメーカーのサポート体制も確認しましょう。
長い保証期間や充実したサポートがある製品は、製品の品質やメーカーの信頼性を示す指標となります。

経験上おすすめの電源ユニット

安くて信頼性も品質もそこそこ良い、という意味で、玄人志向のセミプラグインタイプがおすすめです。

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玄人志向
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特にこだわりなくATX電源を探していて、コスパをそれなりに重視するならこのくらいで全然OK。(あくまで当社比)

経験値が大切 恐れず踏み出して

以上が電源ユニットの選び方の基本的なポイントです。
が、本当の良し悪しは買ってみないとわからない部分が大きいとも言えます。

必要な電力容量、コネクタ数や予算などは「調べればわかること」ですが、信頼性や耐久性はメーカーのネームバリューやレビューを参考に「失敗の確率をある程度減らすことが出来る」くらいで、個体差による不具合や輸送時のトラブルなどを完全に払拭することは出来ません。

初心者のうちは「安すぎるもの」を避けてトラブルを減らすと同時に「高すぎるもの」を避けて失敗時のリスクを減らすのも重要かも知れません。