ど定番のガレリアよりもコスパで勝るライトニングという選択肢
3行でこの記事を要約。
- 意外と知られていないライトニングシリーズとは
- ガレリアシリーズとの構成&価格比較
- コスパ最強ゲーミングPCはライトニングAV5
同じドスパラだけど意外と知られていないライトニングシリーズ
無駄なコストが乗らないお買い得PCと言えばBTO(Build to Order)。
BTOメーカーの最大手と言えば国内生産即日発送の信頼感と圧倒的コスパが魅力のドスパラ。
ドスパラの代名詞と言えばゲーミングPCの超定番ブランドガレリア(GALLERIA)。
プロゲーミングチーム「DeToNator」やGameWith所属の「Nephrite(ネフライト)」氏とのコラボモデルも展開し、ガレリアのブランド力も評価も上がる一方のゲーミングPC市場ではありますが、その影で、あまり知られていないけどコスパ最強を誇る「Lightning(ライトニング)」というPCがラインナップされていることはご存知でしょうか?
ライトニングは「デスクトップパソコン」タブに隠れている
コスパ最強なのになぜ知られていないのか。
その答えは簡単です。
ドスパラのホームページで「デスクトップパソコン」タブに格納されているから。
ガレリアは「ゲーミングPC」タブにカテゴライズされていますが、ライトニングシリーズはゲーミングの名を冠さないただのデスクトップPC扱いであるため、ゲーミングPCを購入しようとしてドスパラを訪れる人の目には止まりづらい。という理由で知名度が低いんです。
ゲーミングPCとデスクトップPCの違いとは?
では、ドスパラのホームページでカテゴライズされるゲーミングPCとデスクトップPCの違いとは何か。
それはズバリ、「光るか光らないか」です。
BTOとは、Build to Orderの略。
簡単に言えばBTOパソコンとは、要望通りに組み立てたパソコンという意味です。
使用するパーツ群は基本的に一般販売されているPCパーツであり、それらを相性や目的、性能バランスの面で最適と思われる組み合わせで組み立てているのがBTO。
ひとつひとつのパーツに「ゲーミングPCだから」とか「普通のデスクトップPCだから」といった理由で専用のチューニングを施したりすることはありません。
言い換えれば、パーツが同じなら性能も同じ。
これはドスパラに限らず、すべてのBTOメーカーに言えることです。
で、ドスパラの「デスクトップパソコン」と「ゲーミングPC」タブに話を戻すと、このカテゴリ分けは単純にブランド分けでしかありません。
先述の通り性能は使用するパーツに依存するものであり、それ以上の違いはないからです。
唯一違うとすればそれはガレリアかライトニングかというブランド名であり、PCパーツを内蔵するPCケースの見た目の違いでしかありません。
(厳密にはケースが違えば冷却性能にも差が出ますが、そこはドスパラの製品保証の観点から大きなデメリットを生む違いにはなり得ません。)
そして、見た目の違い=スタイリッシュなLED装飾が施されているか否か。と言い換えるならば、両者の決定的な違いは「光るか光らないか」の一点である、と言えるわけです。
ライトニングvsガレリア 構成&価格比較
実際に、入門~ライトゲーマー向けモデルであるライトニングAV5とガレリアRM5R-R36のパーツ構成を見てみましょう。
Lightning AV5 | GALLERIA RM5R-R36 MinecraftStarterCollection同梱 | |
CPU | Ryzen5 3500 (3.6~4.1GHz 6コア6スレッド) | Ryzen5 3500X (3.6~4.1GHz 6コア6スレッド) |
GPU | RTX3060 | RTX3060 |
メモリ | 16GB(PC4-21300 8GB✕2) | 16GB(PC4-21300 8GB✕2) |
SSD | 512GB(NVMe) | 512GB(NVMe) |
HDD | – | – |
マザーボード | AMD A520 MicroATX | AMD A520 MicroATX |
電源 | 650W (80PLUS BRONZE) | 650W (80PLUS BRONZE) |
OS | Windows10 Home 64bit | Windows10 Home 64bit |
Office | – | – |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチ | – |
ケースファン | 12cmファン | 14cmファン |
キーボード | 日本語キーボード | – |
マウス | 光学マウス(3ボタン,有線) | – |
ケース | EM041ミニタワー(MicroATX) | 専用SKMケース(MicroATX) |
価格 | ¥119,980(税込) | ¥139,980(税込) |
ガレリアRM5R-R36にはRyzen5 3600搭載モデルもありますが、より近いスペックということで3500X搭載モデルを比較対象としました。
▶GALLERIA RM5R-R36 Ryzen5 3600搭載モデルはこちら
両者の違いは主にCPU。
3500XはOEM供給のみで、基本的に小売で見かけることが少ないCPUです。
Ryzenにおける「X」はオーバークロック対応の上位モデルの位置づけですが、3500と3500Xを比較しても性能差は5%程度と言われています。
あとはPCケースの違いくらいで、それによって搭載するケースファンの径も違っていますが、どちらもドスパラが組んで検証を行った組込済みモデルなので排熱の不具合などは無いと思っていいでしょう。
なお、ライトニングにはDVDドライブやマウス、キーボードも付属していますが、DVDドライブを必要としているユーザーも今は少ないでしょうし、マウスやキーボードもオマケ程度の品質なので大きくアドバンテージになることはありません。
ライトニングAV5のコスパはガレリアRM5R-R36以上
上記の比較表を見ていただければわかる通り、ほぼ同じパーツ構成=ほぼ同じスペックを誇るPCでありながらライトニングAV5の方が2万円(約16%)も安い。
ちなみに搭載しているCPUの価格差はおよそ3,000円程度です。
Ryzen5 3500 | Ryzen5 3500X | |
価格 | ¥17,970 | ¥20,980 |
ということは、残りの1万数千円はケースの違いということになりますから、対性能でみるコスパでは圧倒的にライトニングAV5が優っているということがわかります。
この価格差を考えてもLED搭載の光るゲーミングPCが欲しい方はガレリアを。
性能差は無くても見た目の満足感だって立派な購入動機です。
そもそもガレリア自体が他のBTOメーカーと比較しても常に最安値ラインに価格設定されてますし。
そして性能が同じならば少しでも安い方が良い、という方には断然ライトニングをお勧めします。
浮いた差額でゲームソフトを買うこともできますし、マウスやキーボードをグレードアップすればゲーム体験は格段に向上します。
購入後のゲーム体験まで見据えるなら、ライトニングAV5はコスパ最強のゲーミングPCであるといって間違いありません。