ゲームタイトルの公式が発表している最低スペックと推奨スペックについて解説します。
プレイしたいゲームタイトルがあってゲーミングPCの購入を考えている方は参考にしてみてください。
例)2019年主要タイトルの要求スペック
例として、少し古いですが2019年時点の主要タイトルが公式でうたっている要求スペックを見ていきます。
タイトル | 最低CPU | 最低GPU | 推奨CPU | 推奨GPU |
FORTNITE | Core i3 2.4GHz | Intel HD 4000 | Core i5 2.8GHz | GTX 660 Radeon HD7870 |
Apex Legends | Core i3-6300 FX-4350 | GT 640 Radeon HD7730 | Core i5-3570T | GTX 970 Radeon R9 290 |
MHW | Core i5-4460 FX-6300 | GTX 760 Radeon R7 260x | Core i7-3770 Core i3-8350 Ryzen5 1500X | GTX 1060 Radeon RX570 |
BORDER LANDS 3 | Core i5-3570 FX-8350 | GTX 680 Radeon HD7970 | Core i7-4770 Ryzen5 2600 | GTX 1060 6GB Radeon RX590 |
PvPから2タイトル、PvEから2タイトルをザックリと挙げてみました。
PCの要求スペック順に並べましたが、実はおおむね発売順とも近い順番になっています。
これは発売されるタイトルの要求スペックが年々上がっていることを物語っています。
メーカーはなるべく広いユーザー層に触ってもらうため、ある程度低いPCスペックでもゲームが動くように設計しますが、それでもPCの進化と同時に少しずつ要求のボーダーラインも上がっていきます。
『最低スペック』と『推奨スペック』の実際のレベル感
では、各メーカーが公式で発表している『最低スペック』と『推奨スペック』の意味とはどのようなものなのでしょうか。
これは私が実際に感じたレベル感で述べていきますので、基本的には主観の意見です。
が、それなりに正しい認識だと思います。
『最低スペック』とは?
メーカーによっても設定するレベル感に差はあると思いますが、おおむね
『ひとまず動きとりあえずプレイ出来るスペック』
を指します。
実際にMHWの最低スペックに関する公式の備考欄を読むと
グラフィック「低」設定で、1080p/30fpsのゲームプレイが可能。
と書かれています。
1080p/30fpsと言えばコンシューマー機(PS4世代)と同レベル。
上位機種(PS4pro/XboxoneX)よりは確実に劣る数値です。
さらにグラフィック「低」設定でようやくこの数値という事ですから、テクスチャはボケた上に影の描写などは省いた状態。
登場キャラクター数が多いシーンやバトル中のエフェクトが派手なシーンでは処理が落ちてカクカクし、一定以上の負荷がかかれば最悪はアプリケーションが強制終了してしまうこともあるかも知れません。
これが『最低スペック』です。
『推奨スペック』とは?
推奨スペックとはおおむね
『ちゃんとプレイできるスペック』
を指します。
こちらもMHWの推奨スペックに関する備考を例にすると
グラフィック設定「高」で、1080p/30fpsのゲームプレイが可能。 (MHW公式)
と書かれています。
最低スペックと同じ1080p/30fpsという数値ですが、こちらはグラフィック「高」設定での数値なので、コンシューマー機と同等の綺麗さ、滑らかさならとりあえずは動く、という状態。
では、昨今のPCゲームタイトルで『コンシューマー機と同等』は満足できるレベルなのか?というと残念ながら答えはNoです。
「紙芝居」と揶揄されるレベルのパタパタ映像でプレイすることになります。
とりわけ最近はオンライン上での対戦や協力プレイが当たり前になっているため、マッチングした相手よりも描画フレームレートが低いことが不利に繋がったり、協力プレイしている仲間の足を引っ張ったりすることも多々あります。
よって推奨スペックとは「プレイ可能な最低レベル」と言い換えることが出来ます。
ゲーミングPCは推奨スペックのさらに上を狙う
では、これからゲーミングPCを選ぶ場合にどの程度のスペックを目安にすればいいのか。
答えは
『プレイしたいゲームの推奨スペックよりできるだけ上』
となります。
メインでプレイしたいタイトルが決まっている場合はそれに合わせれて少し上のスペックを狙えばOKですが、いろんなタイトルを幅広く遊びたいならフルHD解像度でどんなタイトルでも100fps前後は出せるゲーミングPCを選ぶ方が良いでしょう。