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【Ryzen5 3500/RTX3060】コスパに優れた鉄板ミドルスペック構成をベンチマーク比較【Lightning AV5】

ゲーミングデバイス

10万円台で買える鉄板ミドルスペック構成のひとつであるRyzen5 3500とRTX3060の組み合わせ。
コスパに優れたこの組み合わせの実力を、CPU/GPUの前後モデルとスペック比較をしながら見ていきます。

なお、計測には『Lightning AV5(ドスパラ)』を使用しています。

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Ryzen5 3500/RTX3060とは

まずは簡単に今回取り上げるCPU/GPUの紹介を。

Ryzen5 3500

AMD Ryzen5は9/7/5/3と展開されるCPU「Ryzen」シリーズのミドルスペック帯に位置し(Intelで対抗となるのはcore i5シリーズ)、2021年夏現在の最新モデルは第4世代となる5600X(6コア12スレッド)。
3600は5600Xの1世代前となる第3世代Ryzenのミドルスペック帯で中核を成すモデル。
3500は3600(6コア12スレッド)のスレッド数を半分(6コア6スレッド)に減らすことで価格面をぐっと抑えたダウングレードモデルであると言えばわかりやすい。

ダウングレードとは言ってもRyzenは第3世代でシングルコア性能を大きく伸ばしており、3500のシングルコア性能も兄貴分の3600と同等。

コスト/パフォーマンスに優れ、2020~2021市場ではミドルスペックゲーミングPCの定番CPUとして絶大なセールスを誇る。
(その後リリースされた第4世代5600Xの性能アップもスゴかったが、高価格&一時的な供給不足もあって3000番台のセールスは好調を維持している。)

RTX3060

リアルタイムレイトレーシング機能を備えるNVIDIA製GPUの最上位「RTX」シリーズの末弟。
リアルタイムレイトレーシング自体はRTX2000番台から実装された機能だが、2020年後半の3000番台への代替わりで性能およびコスパ面で大きすぎる進化を遂げたため、実質的には2021年夏現在でRTXを買うなら3000番台一択と言ってもいい。

3060~3070はフルHD1080pでのゲームプレイに適したミドルスペックモデルで、3060はその中でも最も買いやすいグレードとなる。

ベンチマーク結果

ということで早速ベンチマークの数値を見ていきましょう。
今回はRyzen5 3500&RTX3060だけではなく、手元にあった新旧上下モデルとの比較という形で見ていきます。

なお、CPU/GPU以外のパーツを統一しての計測ではないため数値には若干の誤差が含まれます。参考数値としてご理解ください。

メインで計測したのはCPU/GPUのほかA520マザー、650W電源、16GBメモリの構成

Ryzen5 3500ベンチマーク【CINEBENCH R23】

CPUの定番ベンチマークソフトであるCINEBENCHのR23を用いて、シングルコア及びマルチコアの性能を比較しています。

比較したCPUは第2世代のRyzen5 2600、第3世代のRyzen5 3500/3600、第4世代のRyzen5 5600X。

上段がシングルコア、下段がマルチスレッドの計測値

対2600では、シングルコア性能で第3世代の3500に分がありますがマルチスレッド性能は6スレッドの3500に対して12スレッドの2600が僅かに上回っています。
実勢価格ではどちらも1万円台で、同スペック/同価格帯のゲーミングPCに代替わりとして入れ替わって行った印象。
2600はすでに在庫的に入手が難しくなっているので、3500が性能とコストで並ぶ実質的な後継モデルという認識で良いと思います。

対3600ではシングルコアで同性能(グラフの数値差はおそらく誤差の範囲内)、マルチスレッド性能では6スレッドと12スレッドの差がもろに出て3600が大きくリードしています。
価格面では実勢価格で3600が約1万円高なので、マルチタスク用途を重視する場合は価格差と相談して3600を選択するものあり。
ただしゲーミング性能としてはシングルコア性能に依存する部分が未だ大きく、実際に使用していて大きな差を感じることはあまり無いかも。
マルチコアに最適化されたゲームタイトルも増えてきてはいますが、この程度の差ならグラボの性能差を気にする方が先、という印象です。

対5600Xでは第4世代の大幅な進化がシングルコア、マルチスレッド性能共に目立ちますが、価格面で3500から約2万円高となることを加味すると、5600Xはちょっとオーバースペックかも。
GPUも含めて全体的にワンランク上の性能を目指すならアリですが、買いやすい価格帯のミドルスペックゲーミングPCという意味では3500or3600の選択肢が妥当という印象。
組み合わせるGPUがRTX3060であることを考えても3500or3600で全然OK。
RTX3060とRyzen5 5600Xの組み合わせだとResizableBAR(CPUからのGPUメモリアクセス制限を開放する機能)も有効にできますが、ぶっちゃけそこまで劇的な効果はありません。

RTX3060ベンチマーク【3D MARK TimeSpy】

グラフィック性能は3D MARKを使用して計測。

比較対象はレイトレ非対応モデルでは最上位のGTX1660Ti、RTX第1世代のRTX2060SUPER、RTX第2世代のRTX3060/3070。
組み合わせるCPUは全てRyzen5 3500で、計測結果は純粋にグラフィック性能を比較するためTimeSpyの『Graphics score』の値を抜き出しています。

対GTX1660Tiでは、レイトレ非対応モデルの中で最上位となる1660Tiに対して3060が基本的なグラフィック性能でも大きくリードしていることがわかります。
さすがはRTXシリーズといった感じで、レイトレーシング対応ゲームタイトルも続々と増えてきている現状では予算によほどの制限が無い限りGTXよりもRTXシリーズを選んだ方が豊かなゲーム体験が約束されます。
それほどGTXとRTXの性能差、機能差が大きいということですね。

対RTX2060SUPERでは、意外にも旧世代のRTX2060SUPERの方が数値が高いという結果に。
気になったので他のベンチマーク掲載サイトもチェックしましたが、性能面では大きな差が無いというのが共通の結果っぽい。▶GPU性能比較表(ドスパラ)
(2060SUPERの数値が高く出たのはテスト環境による誤差の可能性あり。)
ただし新旧比較という意味では2060SUPERの対抗馬は3060Tiであり、3060無印はワンランク下のグレードに位置するためこれでも充分スゴイと言えます。

対RTX3070ではグレード差がもろに結果に出た印象で、3070が大きくリードする結果になっています。まぁ当然です。
どちらもフルHD環境が主戦場となるモデルなので、同じような環境でより高スペック高フレームレートを望むなら3070、コスト重視なら3060といったところでしょうか。
ラインナップ的には3060<3060Ti<3070<3070Tiと並んでいるので、ここは予算と相談ですね。
ちなみに4K環境で快適なゲームプレイを目指すなら3080以上がおすすめです。

Ryzen5 3500/RTX3060のフレームレート目安

グラフィック性能のベンチマークに使用した3D MARKでは、主要タイトルにおけるフレームレート(fps)の参考値を見ることが出来ます。
あくまで一例としてですが、Ryzen5 3500とRTX3060の組み合わせでどの程度のフレームレートでプレイが可能なのかも見ていきましょう。

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